32、恋愛について ページ32
｢ん…？でも、降谷は私に恋愛感情なんか無いでしょ？｣
部屋で2人きり…なんて、数えきれない程経験してきている。今更、私たちの間に何かあるわけもないだろうに。
その言葉に呆れたようなため息をつく降谷。なんだよ。
｢私に…というか、女子に全く興味無いのかなって。あ、実は潔癖？｣
｢潔癖じゃない｣
｢んー、そうなのか｣
缶を持ち上げて軽く振ると、ちゃぷちゃぷと小さな音がした。
底に残った液体もすべて飲み干して机に置くと、カン、と軽い音が部屋に響く。
まぁ…潔癖だったら私をこの部屋に入れたりなんかしないか。
｢つまり、僕が誰かにキスしてる所を想像できない、と？｣
｢んー！それだ｣
的確。それです。
降谷の中身をガン無視して、顔だけ見れば全くそんな事は思わないし、寧ろ " 百戦錬磨 " って雰囲気…ﾝﾝｯ！
いや、さすがに言い方悪いか。
だけど。
普段の、言い寄ってくる女子へ対する冷たーい態度を思い返せば、優しく笑いながら抱きしめる…とか、『好き』だと囁くとか、キスをする…とか。
甘々なスキンシップが何一つ想像できない。
降谷、めんご。
全ては日頃の行いのせいだぞ。
｢別に恋愛に興味が無いわけじゃないな｣
｢え゛っ？！…という事はまさか、まだ理想の美女が現れてないんですか、降谷サン？！顔がいいからって欲張りやがってくそう！！｣
確か、前回ミスコンに選ばれた美女に告白されてなかったっけ？
景光に聞いた情報だけど…
うちの大学一の美女でも満足出来ないとは。一体どんな顔面が望みなんだ…女優程の美貌？いや、理想が高いな！！
でも実際、女優と並んでいても違和感は全くない…それどころか、絶対にお似合いだと想像して、余計に腹が立った。
顔がいいって羨ましい。
｢は？違う。顔なんかで選ばない｣
｢え…｣
｢おい、本気で困惑するな。流石に心外だぞ｣
｢だっ、て……え？じゃあ、なんで付き合わないの…？｣
『なんで、って言われてもな…』と、ため息混じりで呟いた降谷は、空になった缶を机の隅に寄せて新しいビールのプルタブを開けた。
プシュ、と気持ちのいい音が部屋に響く。The 宅飲み、って感じがしていいよね、この音。
｢恋愛には全く興味が無いわけじゃない。でも、そんな事に時間を費やすくらいなら勉強してた方がマシだから｣
｢はー！うわ！真面目か！！凡そ健康な若者とは思えないよ降谷クン…｣
｢不真面目なバカより良いだろ｣
｢……う、うん、確かにその通りだけど口悪いな優等生｣
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re(プロフ) - そこらにいるオタクさん» そこらにいるオタクさん、コメントありがとうございます！お話楽しんで頂けてとっても嬉しいです…！(*^^*)保護者は苦労します…笑 そして、やはりバグなんですね(;-;)教えて頂いて感謝です…！更新する際は気をつけます、ありがとうございます！ (2021年9月28日 18時) (
レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
そこらにいるオタク(プロフ) - コメント失礼します 作品いつも楽しく読ませていただいてます 保護者諸伏さん頑張れ！ あと私もたまにその様なバグがありますね 一旦前のページに戻ればバグはなくなるのですが (2021年9月28日 5時) (レス) @page23 id: f5a7aaca63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2021年9月23日 7時
