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18、降谷の部屋にて ページ18

ーー

「降谷は初詣行った?」

「あぁ。ヒロと行った」
「さすが親友」

「幼馴染だから帰省しても家が近いし…距離感的にはここに居る時とあまり変わらないな」

「あ〜!そっかぁ、幼馴染いいねぇ…降谷、氷入れて〜」
「ん。…お前は行かなかったのか?初詣。」

「行ったよー地元の友達と……ねぇ、そのお酒美味しい?」
「炭酸で割ればAでも飲みやすいと思う。入れてやるからグラス貸せ。…お前の願い事、当ててやろうか」

「…エッ」


「" 恋人に振られませんように " 。」


「………………」
「図星か。今日、僕の部屋に来たという事は…まずは恋人を作るところからだな。せいぜい頑張れ」

「おーい!うるさいぞ降谷!!!半笑いで言うな!」
「本当にうるさいのはどっちだ。…近所迷惑」


ぺちりと軽い音が、ふたりきりの部屋に響いた。


降谷の手によって額を叩かれた訳で……くそう。

めちゃくちゃ手加減しているとはいえ、相変わらず女子相手にも容赦ない男だ、恐ろしい。
いや、私のことを女子だと思っていないだけかも。

どっちにしろ腹が立って反射的に降谷の青い瞳を睨むけれど、彼は特に気にした様子もなくケラケラと笑って、私にグラスを差し出した。
そんな楽しそうな顔を見せられてしまったら怒る気なんか失せて。
『ありがと…』と感謝を告げて、グラスの中身を少し口に含んでみた。

んまい。何だこれ……


" バーボン "


ボトルを手に取ってまじまじと見つめていたら、降谷が可笑しそうに笑って『気に入ったか?』なんて聞いてきて。
二十歳の誕生日を迎えてからまだそれほど経っていないし、お酒には全く詳しくないけど。これは飲みやすくて美味しい…気がする。
とりあえず何度か頷いておいた。


「ねぇ、景光は明日こっちに戻ってくるの?」
「あぁ」

「そっかそっか。…はぁ、明後日からまた大学か〜」

「休みが終わるのは一瞬だな」
「ん、冬休みってもともと短いけど、帰省すると特に早く感じるね」


休みが明ける2日前。

景光よりも先に実家から戻ってきた私たちは、お正月気分が抜けないまま2人でお酒を飲みつつグダグダ過ごしていた。

勿論、勝手知ったる降谷の部屋。

私がここに来た理由は全く重要では無いし、景光が居ないのもただの偶然だ。
あいつ今日は実家の用事があるらしいって降谷が言ってた。

19、だらしなくて楽しい時間→←17、手の温かさと雪



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re(プロフ) - そこらにいるオタクさん» そこらにいるオタクさん、コメントありがとうございます!お話楽しんで頂けてとっても嬉しいです…!(*^^*)保護者は苦労します…笑 そして、やはりバグなんですね(;-;)教えて頂いて感謝です…!更新する際は気をつけます、ありがとうございます! (2021年9月28日 18時) (レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
そこらにいるオタク(プロフ) - コメント失礼します 作品いつも楽しく読ませていただいてます 保護者諸伏さん頑張れ! あと私もたまにその様なバグがありますね 一旦前のページに戻ればバグはなくなるのですが (2021年9月28日 5時) (レス) @page23 id: f5a7aaca63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:re | 作成日時:2021年9月23日 7時

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