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15、クリスマスと女子の視線 ページ15

ーー

「はぁ……」

深く息を吐くと、肉眼でもガッツリ確認できるその白さが余計に空気の冷たさを感じさせる。……冬だな。寒いったら無い。もしかしたら今日は雪が降るのかもしれない。ほー、それはそれはロマンチックな事で。

もしもここに居る今の私が、俗に言う " リア充 " であったならば本気で浮かれていたハズだ。くそう。

頬をさすような寒さから逃れるように。…否。
" 少しでも自分の顔を隠すために " マフラーを首元からくいっと持ち上げて、そこに顔を埋めた。

…って、こんな事しても全く意味ないけど!!

「…ねぇねぇ、景光サン?」
「ん?」

「視線が痛いです」
「え?」
「いやだ…姿消したい。いっそ景色になりたい……大学で君達とつるみ出した時を思い出したわ、この感じ懐かしいな。視線が痛い…」
「け、景色?」
「何バカなこと言ってるんだAは」

降谷うるせー!わたしの気持ちなんか一生分からないんだ君は!!
自分の姿だけ不透明度30%にして欲しい。ぎゃーぎゃー喚いていたらまた『意味わからん。バカか』と罵られた。
もはや乾いた笑いしか出ない。ほんっと顔がいいって罪深いな。


さて。
冬休みに突入したばかりの今日。簡単に日付を言えば

12月25日…クリスマスである。


" 恋人達の日 " に、なぜこの3人が集まっているのか……そりゃもちろん!!私が寂しい奴だからだ!

秋に社会人の恋人に振られて以降、フリーな私が屍のような状態で零した言葉。

『クリスマスね……友達はみんな彼氏と過ごすんだって…さ、寂しい……』

放課後、降谷の家の机に突っ伏してぼやいた私に、『3人でクリスマスパーティーしようか』と笑ったのは景光だった。

……天使か。



という訳で
3人でチキンやらケーキやら諸々買い出しに行く結論に至った私たちは、どこを見てもクリスマス一色の浮き立つ街を歩きつつお店を巡ってゆく。

恋人のいる期間が長い私は今まで、人で溢れかえる街中を2人と共に出歩くことは少なかった。
こいつらの顔がいいことは毎日痛感しているし、ある程度覚悟は出来ていたけれど……現実は予想をはるかに上回る。

「…ヒッ、…ね、ねぇ、わたし、すごい睨まれてる……助けて降谷…」
「気にするな」
「気にするわ」

簡潔に言えば、
" イケメン2人と一緒にいるあの女は何。そこ代われ " の、圧が凄い。
貴女たちは隣にいる彼氏だけを愛しなさい!腹立たしいけれど私が睨み返したら面倒くさいことになりそうだ。落ち着け自分。

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re(プロフ) - そこらにいるオタクさん» そこらにいるオタクさん、コメントありがとうございます!お話楽しんで頂けてとっても嬉しいです…!(*^^*)保護者は苦労します…笑 そして、やはりバグなんですね(;-;)教えて頂いて感謝です…!更新する際は気をつけます、ありがとうございます! (2021年9月28日 18時) (レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
そこらにいるオタク(プロフ) - コメント失礼します 作品いつも楽しく読ませていただいてます 保護者諸伏さん頑張れ! あと私もたまにその様なバグがありますね 一旦前のページに戻ればバグはなくなるのですが (2021年9月28日 5時) (レス) @page23 id: f5a7aaca63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:re | 作成日時:2021年9月23日 7時

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