6、主人公兼死神くん ページ6
「いい天気ですね…!安室さん!」
「…急に元気になりましたね」
ポアロのカウンター席へ座った私は、ボーッと窓の外を眺めていて。
1度でいいから座ってみたかったんだぁ…。
今、本当にコナンの世界にいるんだよな…やっぱりちょっとだけ嬉しい。(ちょろい)
こうしていると、穏やかすぎて現在大ピンチなのを忘れそうになる……というか、本当に米花町だよね?ここ。
静かだ…。
「犯罪都市とは思えないくらい…平和ですね…」
「……僕は見知らぬ女性に名前を呼ばれながら追いかけられたので、" 平和 " とは言い難いですね」
「本当にすみませんでした。」
目の前には、私のコーヒー(安室さんが奢ってくれるらしい)を入れるキラキライケメン。
怖がらせてすみませんでした。そんな事より、コーヒーを入れる貴方は素敵すぎます。
「Aさん、いくつですか?」
「いくつに見えます?」
「あ、お決まりの面倒な返しですね」
「いえ、めちゃくちゃ本気で聞いてます。私、いくつに見えます?」
だって、自分の年齢が本気で分からないんだ!
前の世界と同じであれば、恐らく成人済みだと思うけれど…。どこかで仕事をしていたのは確かだし。
私、いくつだったっけ?
そういえば、自分の顔も分からない……あとで御手洗を借りて鏡を見てみよう。
可愛かったらいいな。
「うーん。25…くらい?」
「なるほど。……じゃあ、そういうことで」
「は?」
25か。
安室さんが言うのなら、そうしておこう。
私の発言に首を傾げる彼。
…いや、ホント気にしないで下さい。
「どうぞ、コーヒーです」
「…頂いてしまっていいんですか?」
「えぇ」
「何から何まで……あ、ありがとうございます……いつか、必ず!!このお礼をしますから…!!!私のこと、見捨てないで下さい!!」
「いや…そんな必死な顔をしなくていいですから…」
「ドン引きしないでください…安室さん…」
推しと会話って、難しい。
「やぁ、コナン君」
「こんにちは安室さん!」
「……ハッ、」
いつの間にかうたた寝をしていたらしい。
お客さんが入ってきたことに気がついて顔を上げると、そこには。
oh......主人公様のご登場ですか。
冷や汗が滲む。
ただのお客さんとして振る舞うのよ、私。怪しまれるな!!!
「あれれー?お姉さん、怪我が多いね?どうしたの?」
話しかけないでくれ。
「ボク?…お姉さんね、さっき乙女としてあるまじき転び方をしたんだ……傷を抉らないでね…」
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re(プロフ) - みおさん» みおさん、このお話にお付き合い下さって、更に温かなコメントまで……!!本当にありがとうございます…!✨好きだと言って頂けて、とても嬉しいです😭✨✨書いてよかった〜!(*^^*)ありがとうございます! (2022年6月3日 10時) (レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 本当に最高です!!話の内容が好きすぎます!!素敵な作品ありがとうございました!! (2022年5月21日 13時) (レス) @page36 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 金糸雀さん» 金糸雀さん、コメントありがとうございます…!!本当ですか…(;-;)文章を褒めて頂けるなんて…幸せすぎます…!!続編まで希望して頂けるなんて…このお話を書いて良かったです!!本当にありがとうございました!^^ (2021年7月30日 8時) (レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - え、好きですこの作品!!文章の表現技法がとても素敵でキュンキュンしながら読ませていただきました!お時間がございましたら、続編を書いてほしいですっ!! (2021年7月29日 21時) (レス) id: e5f7c718e0 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - お米。さん» お米。さん、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます…!嬉しい言葉の3連続…!笑 ありがとうございます…!萌えて頂けて幸せですが、どうか、死なないで…笑 温かなコメント、ありがとうございました^^ (2021年7月8日 10時) (レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:re | 作成日時:2021年7月1日 7時