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33、再会 ページ33

ーー

「あっ。久しぶりだね、ボク」

「え?…あ!全力疾走して転んでコンクリの上を滑って怪我してたお姉さん!…元気だった?」

「うおーい!!ちょっと待て。" 全力疾走して転んでコンクリの上を滑って怪我してたお姉さん " って呼ぶなー!……折角忘れてたのに、あの失態を鮮明に思い出しちゃったでしょう…」

「なんかごめんね」
「許さない」

「えっ……大人気ねぇな…」

おーい!小さい声で言ったってちゃんと聞こえてるわ!!何が " 大人気ねぇ " だ。工藤新一。

いや、でも…確かに大人気ないわ。私。


はぁ。…最悪だよ、死神くん。
大きなため息をつきながら、両手で顔を覆った。

……そうだ。この世界で目が覚めた直後の話だ。

安室さんと勝ち目のない追いかけっこしたんだよなぁ。それですっ転んだ。

うわ。懐かしい、恥ずかしい。

安室さん、よくあんな不審者な私を助けてくれたな。…優しすぎるよ。

今思い出しても泣ける。



私がポアロのカウンター席でコーヒーを飲んでいたら、学校帰りらしい死神くんが来店。会うのは2度目。めちゃくちゃ久しぶりだ。

私の姿を捉えた彼は、驚いたように目を丸くして。……くそぅ、見た目は可愛いな。死神くんのくせに。


「で、元気だったの…?お姉さん」

「ん?怪我も治ったし、私は元気元気。ありがとね。ボクは?」

「" ボク " …じゃなくて、コナン」
「はいはい。コナンくん」

『隣どーぞ』なんて言いながら、カウンターの椅子を引いてあげると彼はちょこんと座った。

「ねぇ。お姉さん、記憶喪失…だったんでしょ?あれから全く見かけないし、ボク心配してて…」

「あれ?記憶喪失…って、安室さんから聞いた?」

私が首を傾げながら問えば、死神くんは少しだけ慌てた様子。

あぁ、大丈夫。

私に盗聴器を付けた件については、言及しないから安心しなさい。


「うん!そうだよ!」
「安室さん、他に何か言ってた?」

そう言えば…
私を怪しむ死神くんを " なんとか誤魔化しておいて " と、降谷さんにお願いしたはず。

結局、コナンくんに何て言ったんだろう。

「 " 病院に行っても彼女の記憶は戻らないし、行き場も無いようだから僕の家で引き取った " …って、コナン君に伝えましたよ」

バックヤードから戻ってきた降谷さん(安室さん)は、私にふわりと微笑みながらそう言った。

私と一緒に住んでること、伝えたんだ。…意外。

34、マンガのような出会い→←32、私の居場所



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re(プロフ) - みおさん» みおさん、このお話にお付き合い下さって、更に温かなコメントまで……!!本当にありがとうございます…!✨好きだと言って頂けて、とても嬉しいです😭✨✨書いてよかった〜!(*^^*)ありがとうございます! (2022年6月3日 10時) (レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 本当に最高です!!話の内容が好きすぎます!!素敵な作品ありがとうございました!! (2022年5月21日 13時) (レス) @page36 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 金糸雀さん» 金糸雀さん、コメントありがとうございます…!!本当ですか…(;-;)文章を褒めて頂けるなんて…幸せすぎます…!!続編まで希望して頂けるなんて…このお話を書いて良かったです!!本当にありがとうございました!^^ (2021年7月30日 8時) (レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - え、好きですこの作品!!文章の表現技法がとても素敵でキュンキュンしながら読ませていただきました!お時間がございましたら、続編を書いてほしいですっ!! (2021年7月29日 21時) (レス) id: e5f7c718e0 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - お米。さん» お米。さん、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます…!嬉しい言葉の3連続…!笑 ありがとうございます…!萌えて頂けて幸せですが、どうか、死なないで…笑 温かなコメント、ありがとうございました^^ (2021年7月8日 10時) (レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:re | 作成日時:2021年7月1日 7時

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