28、沈黙を破る勇気 ページ28
ーー
｢あれれ〜？｣
あ。無意識にコナンくんみたいな声を出してしまった。しまった。
壁にかかったカレンダーを見つめながら、私は首を傾げる。
抱きかかえているハロちゃんが、私の真似をするように『クゥン？』と一緒に首を傾けていて……ﾝﾝｯ？！めちゃくちゃ可愛いね？！
知ってるけどさ！
そう言えば、コナンくんは元気かなぁ。
この犯罪都市に放り出された初日にポアロで会ったっきり、私はこの家から出ていないから……彼には、遭遇してない。
まぁどうせ、今日も元気に死神代行をしてるんだろう。恐ろしい子！
｢そっか。もう、１ヶ月経つんだねぇ…ハロちゃん｣
｢アン！｣
そうなのだ。
今、カレンダーを見て気がついた。ここに来て…既に、１ヶ月。
ほぼ家政婦、とは言え…毎日が祝日みたいな私。
ついでに降谷さんも、サラリーマンではないから土日休みという訳ではなく。……というか、ほぼ休みなく動き回っているようで私は毎日気が気じゃない！(さすがトリプルフェイス)
ちなみに、私が来てからはまだRX-7ちゃんは1度も破壊されてないようだ。…安全運転してね。
さて。
そんな生活をしていればもちろん、日にちの感覚が無くなる訳で。
辛うじて、ゴミ出しの曜日を確認するくらい…。
働けない理由があるとは言え、これは…人としてどうなんだ？……ｳｯ、めちゃくちゃ焦る。
｢そろそろ…聞いても、いいのかな？ハロちゃん？｣
｢ｸｩﾝ？｣
降谷さんが話してくれるまで…待とうと、思っていたけれど。
彼からは、一向に話が出る事はなく。
私は降谷さんが大好きだし、正直に言えば…この生活にも満足している。
けれど。
｢……ずっと、降谷さんに頼りっぱなしは…嫌だよ｣
せめて、私も…働きたい。
ほんの少しでも、彼に迷惑をかけないように。
｢ねぇ、ハロちゃん。……降谷さんって、もう…私の事、信用してくれてる、よね？｣
１ヶ月も、一緒にいた。
私にキスもしてくれて…身体も重ねてくれる。女性なら誰でもいいって、そんな理由から抱いている訳じゃない事は……私でも分かるくらいに、彼は愛おしそうな顔をするから。
｢わ、たし……今日、話してみよう…かな。｣
本当は怖い。
もし…彼に、信用されていなかったら？
もし。
ここから、出て行くように言われたら…？
嫌だ。
…けれど。
今まで " 暗黙の了解 " のように…何となく、お互いに避けてきたこの話題を。
もう、ちゃんと話すべき時期だと…思った。
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re(プロフ) - みおさん» みおさん、このお話にお付き合い下さって、更に温かなコメントまで……！！本当にありがとうございます…！✨好きだと言って頂けて、とても嬉しいです😭✨✨書いてよかった〜！(*^^*)ありがとうございます！ (2022年6月3日 10時) (
レス) id: 6b9303296e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 本当に最高です！！話の内容が好きすぎます！！素敵な作品ありがとうございました！！ (2022年5月21日 13時) (レス) @page36 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - 金糸雀さん» 金糸雀さん、コメントありがとうございます…！！本当ですか…(;-;)文章を褒めて頂けるなんて…幸せすぎます…！！続編まで希望して頂けるなんて…このお話を書いて良かったです！！本当にありがとうございました！^^ (2021年7月30日 8時) (レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - え、好きですこの作品！！文章の表現技法がとても素敵でキュンキュンしながら読ませていただきました！お時間がございましたら、続編を書いてほしいですっ！！ (2021年7月29日 21時) (レス) id: e5f7c718e0 (このIDを非表示/違反報告)
re(プロフ) - お米。さん» お米。さん、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます…！嬉しい言葉の3連続…！笑 ありがとうございます…！萌えて頂けて幸せですが、どうか、死なないで…笑 温かなコメント、ありがとうございました^^ (2021年7月8日 10時) (レス) id: 963c697df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：re
| 作成日時：2021年7月1日 7時
