【派生作品】俺っ子、暇してます。 (ページ5)

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堕天使、天使ページ5

とある日…家系能力をシェアハウスで使った時のこと…(本編とは関係無いよ！)

『海で渦巻く悪魔(The devil swirling in the sea)！！』

いつものように、空碧にイタズラされた。ちょっと怒りが湧いたので家系能力ぶっ放してやった。自業自得だ。

「なんや！！って…はぁ。」

いつものようにトントンが騒ぎを聞きつけやって来る。俺もトントンの胃を痛める原因と成っているのであろう。知らないが。

でも今日はもう一人…人では無いが居るようだ。

「お前ら、何やってんねーーーーーーーん！！！！！！」

ビッグボイスで叫んだのは“ロボロ”。俺との身長差がかなりあるチビだが、その割にはとても大きな声を出せる。コネシマと肩を並べるほど心が無い。そんな天使だ。

思わずその大きな声に耳をふさいでしまったが、すぐに終わり「そこに正座しろ」と言われた。第一、俺はそんな悪いことはしていないと思う。多分。そういえば、空碧が居ない。逃げたな、アイツ。

「…類ちゃんが真面目に正座するなんて珍しいこともあるんやなぁ…」

「類ちゃんではなく、類です。次、そう読んだら殺戮も考えていますので呼ばないように。」

「そんなことより…」

そんなことで済まさないで欲しい。そして、説教が始まった。いつも、トントンが説教をするので慣れない。

そういうトントンは現在、俺の後ろに立っている。空碧のことは諦めたのだろう。今日はとても付いていない。

「ということで…って聞いてるか？」

「さぁ。」

「ロボロ。こういう時の類は絶対聞いとらんで。」

「はぁ…もう一度言うから聞いとけよ。…」

天使って説教好きなのだろうか。トントンは堕天使だけど。でも、元はと言えば天使だ。

反対に悪魔は天使をよく怒らせている気がする。良い例が鬱や俺だろう。まぁ、真逆の存在だし、敵対しあっている。仕方の無いこととして見るしか無いか。

「ということや。今度はちゃんと聞いてたか？」

「はい。少し聞いてましたよ。」

「…類って天邪鬼なん？」

「は？悪魔だけど。悪魔にした張本人が何聞いてんの？」

そういうことじゃないんだよ…とトントンは愚痴をこぼす。事実じゃないか、悪魔だし。お前が悪魔にしたんだよ、トントン。

「悪魔は天邪鬼な奴らの方が多いやろ。」

「まぁ確かにそうやけど…類は天邪鬼過ぎるねん。」

ストレス溜まってんだな。まぁ、俺がもっとストレス、悩みの種を増やしてやるよ。お前のその顔、面白いから。