同じ種族 ページ4
とある日…類が珍しく1階で朝食を取っていた日のこと…
「類ちゃんが1階で朝食取るなんて、珍しいこともあるんやなぁ〜」
「類ちゃんでは無く、類です。まぁ…鬱さんの作った朝食美味しいので許します。」
「ふふっ。類ちゃん？」
「殴られたいんですか、チーノさん。」
そういって殴った。ムカついたから仕方ない。チーノさんがすべて悪い。
「もう殴られとるやんw」
「うう…痛いよぉ…ショッピも笑ってないで心配しろや…」
ショッピさんはまだツボに入ったままで、大爆笑している。朝からカオス。
現在、私は鬱軍団のお三方と共に朝食を取っている。嫌だけど…鬱さんの作った朝食がとても美味しいので文句は言えない。
「…そういえば、類ちゃんってトントンの加護付けられて悪魔になったよな？」
「はひ、ふぉうへすね。(はい、そうですね。)」
「食べながら答えるのは行儀悪いで。」
「ひぃのしゃんふぁ黙っていてください。(チーノさんは黙っていてください。)」
「チーノだけ辛辣w」
「何で俺だけ…」
そういってチーノさんは泣き真似をする。騙されないからな。で、ショッピさんはまだ笑っている。この人…悪魔笑いすぎじゃね？？
「ってことは俺たちと同じ種族…」
「不本意ながらそうですね。チーノさんとだけは一緒の種族に成りたくなかったですが。」
「何で俺だけ？？」
だって、チーノさんはトントンと特に仲が良いだもん。トントンと仲が良い人=俺の嫌いな人になるから。仕方ないよね。
「…でも悪魔に成って良かったことはありますね。」
「悪魔に成って良かったこと？悪魔に良いことなんて無いで？」
「そうですよ。悪魔は
「俺は学校に何て行かないので大丈夫です。というか、悪魔はそれ以前に空を飛べるという長所を持っているでは無いですか。」
「空を飛べる…そっか、人間は空を飛べないもんな。」
「はい。だから悪魔に成って良かったって少し思ってるところがあるんですよ。」
「…そか。聞かせてくれてありがとな。」
「いえ、自分語りを聞いてくれてこちらこそありがとうございます。」
何故かは分からないが、少し鬱軍団にはすなおになれる。そして再び朝食を食べ始めた。
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