第22話 ページ28
上空に飛び立ったがはた、と立ち止まる。
明らかに人数不利の状態、突っ込んでも返り討ちに遭うだけでは？
危ない、馬鹿みたいなことをするところだった。
その場で急旋回し、
バレるバレないなどはもう気にしないことにした。
「あれ…ルシーかな。」
ルシーに作ってあげた羽からの微弱な魔力を察知してその方向に目を向ける。
視力は良い方ではないため見えないがルシーが居る事は魔力が証明している。
この手があったじゃん。
そう考えてその方角に向かう。
「やっぱいた。あとトントンさんと…誰？」
ルシーたちのいる更に上空から様子をうかがう。
ルシーとトントンさんのほかに、藍色の髪をした男性も立っている。
まあ、問題は無いだろうし。
とフラグを立てて3人に近づいた。
「ルシー、どうした？あ、トントンさんさっきぶりです。」
「あ、シザ!!探したんだよ！」
「シザエラさんとルシルタイナさんはご友人なんですね…」
藍色の髪の人を置いて会話する。
雰囲気がやばい。
こいつと話すんだったらトイフェルたちと喧嘩してた方が良い。
「トンち僕置いて話進めんといて!?ﾝ˝ﾝ˝ｯ…初めまして美しいお嬢さん。レイラー・ウツと申します、以後お見知り置きを。」
「えー気持ち悪いんで触れないで下さい一歩でも近づいたら吹き飛ばします」
「めっちゃ拒否るじゃんw同感だけどね。」
ショック受けた表情なのちょっと面白いな。
悪魔ってこんな表情もできるんだ。
「お、お話だけでm」
「大先生、止めとき。
「ﾋｯ…止めときます…」
強い。
どうしようかな、喧嘩に戻るかバレるまでこの人達と話すのか。
どっちでもいいんだよね、二人共面白いし。
「ねえルシー？」
「ん？どうした？」
「喧嘩しに戻るかこの人達と喋るか。どっちがいいかな？」
結局ルシーに意見を求めることにした。
どっちって返されるんだろ。
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作者名：留利奈＆鈴@suzu x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年8月17日 22時
