第21話 ページ27
「待て待て待て。お嬢さん、少しぐらいは聞いてくれても良いのでは？」
「…何？それと私はお嬢ではないよ。後、貴方に構っている暇は無いの。」
本当に構っている暇はない。親友の消息が不明だからね…早く探さなければならない。なのに、この悪魔といったら…
「そんなこと言わずに。良ければ僕と御茶会でも…」
「御茶会のような優雅なことをしている暇は無いの。
「“手伝ってくれるのなら”…か。なら、手伝わせてくれませんか？」
「は…？」
この悪魔は本当に可笑しなことを言う。悪魔ってこんな奴しか居ないの？…でも、信じて良いなら。
「…本当に？」
「本当ですよ。…まさか、僕を疑って…？」
こいつめんどくさい。構って欲しいの？後、ウザい。…でも、そんなことを言っている暇は無い。
「別に疑ってなんて無いよ。ただ、ききたかっただけ。」
「良かった…では美しきマドモアゼルのために手伝わせていただきm」
「大先生！！お前は何をしとんのや！！」
え、何か豚が来たんだけど。しかも、悪魔の羽が生えてる。…飛べる豚？…おもしろ〜
「すんません、お嬢さん。うちの鬱が…」
「え…あ、いや、全然。寧ろ、彼は助けようとしてくれましたし…」
「俺ん時と全然態度がちゃう！！」
豚…喋れたんだ。普通に驚きが隠せない。…アイツの名前、鬱って言うんだ〜でも大先生とも呼ばれていたし鬱大先生が本名…？
「あ、自己紹介をしていませんでしたね。シュヴァイン・トントンと言います。家系能力は『
「ありがとうございます…私の名前はルシルタイナ・ラスティネイルです。家系能力は『
「俺もじゃあ…」
「貴方のは結構です。」
「何でや！！」
別に豚さんだけで良い。“アイツ”で呼ぶ方が呼びやすいし…まず、興味ない。
「ま、させてもらいますわ。俺の名前はレイラー・ウツです〜。家系能力は『
勝手に自己紹介された。家系能力が『
「えっと…シュヴァインさん、何故レイラーさんは何もしていないのに回収されているんでしょうか？」
「コイツ、
…この豚さん、優しすぎでは？？
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作者名：留利奈＆鈴@suzu x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年8月17日 22時
