【d!】喧嘩上等 (ページ14)

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第8話ページ14

悪魔学校(バビルス)に到着すると喧嘩するであろう相手を探すためうろつく。
勿論場所がわかることは無いけれど。
何処にいるんだろうなあの人。

「ここが我々師団(パトラ)ね～…」

ルシーとは逆側の方から部屋を覗き見る。
ワイワイとしていたが何かを察知し一瞬にして姿を消した。

ただならぬ殺意を感じ、咄嗟に身を翻す。
すると、元居た場所には。

「んふっw今の躱せるんかぁ～。」

悪戯っぽく、それと同時に悔しそうな表情をしている人物。
更には私たち天使にはない"角"の形が見えるニット帽を被っている。
例の私の遊び(喧嘩)相手が立っていた。
その名も。

トイフェル・シャオロン。

「当たり前でしょ？私を舐めすぎないでよ？w」

私も挑発的に笑って見せる。
久々の喧嘩、腕がなる。
ルシーは…

「考え事出来るほど余裕あんねんな？w」

「っ!?」

彼の悪戯っぽそうな笑みが近づいてきたが躱す。
流石は1年でベト_天使階級(クラッサル)に置き換えるとスパイである相手。
絶対負けない。
闘志が燃える。

「それくらい平気だという事だよ！かかってこいよ！w」

「おうおう、後で負けても許してやらんからなw」

翼を出し、空中戦に持ち込む。
確かに飛行試練で1位になったらしい彼には有利かもしれない。
でもそっちの方が燃えるじゃん？

私の意図を汲み取ったのか相手も悪魔の羽を出す。
いつ見ても禍々しく、あまり好きではない。
理由？
…まあそれは私も一応は天使だから悪魔の力がもろ出てるそれが嫌いだからだけど。

「そんなに羽嫌いなん？wなのに空中戦持ち込むなんて阿保としか言えんわww」

いつ喧嘩しようがシャオロンは煽り文句しか言わない。
それに軽く苛立ちつつも笑みは崩さず。

「嫌いだよ、悪魔って言うのがもろ分かるからなぁ！wお前は絶対に許さん。」

双剣を取り出す。まあ切れないように鋭さ大幅に削ったけど。
少し怖気づいた表情になった相手に拍車をかけるべく言う。

「怖くないよなぁ？さっきまで私の事あんだけ言ってたんだもんな？w」

「怖くねぇし！そっちこそ俺の魔術にビビってんとちゃうぞ！ww」

ルシーのことを少し気に掛けつつ、戦闘に集中する。
あの子のことだから何かあったら写真感応(シャッターチャンス)使って連絡をくれるはずだ。
正直悪魔の力は私は触れる事さえしんどい。
悪魔の力自体が私自身の体調…ていうか精神的にダメージが来る。

だから不利なのは分かってるけど。

この遊び(喧嘩)は始まったばかりだ。