【d!】喧嘩上等 (ページ12)

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第6話ページ12

楽しければ何でもいい
そうルシーの口からきくと予想通り、と思わずにやける。
そこまで長い間一緒にいた訳では無いが似た者同士というものかな。

「それじゃあ、レッツゴー！」

「その前に。ルシー、翼必要でしょ？」

珍しく羽を忘れていたルシー。
心の中で何かあったのかな、と少し困惑しつつも翼を生み出すべく、目を閉じて意識を集中させる。

「『創造(イマジネート)』翼。」

すると、黄色いてらてらとしたものを纏った翼がルシーに生えた。
我ながら上出来。

自分で自身が生み出したルシーに生えている翼を少し眺める。
すると、ルシーから声が掛かる。

「ありがとー。それでは今度こそレッツゴー！」

よし。
思わず楽しみになり自分から急かした。

「早く行くよ！」

やっぱり天使としての学習は飽きる。
平和、ほのぼの。
それより悪魔としての学習の方が面白そう。
競争(狂騒)した方が楽しい。絶対。

天使より悪魔の方が楽しそう。
あいつら(喧嘩相手)羨ましいな。
珍しく自分が彼らを羨ましがったことに少し違和感を覚える。
でも、そんなことはどうでもいい。

「遊び(喧嘩)、楽しみだなw」

自身の口角が上がるのを抑えずに笑った。
そう考えているといつの間にか。

目の前には悪魔学校(バビルス)の校舎が広がっていた。
もうこんなに時間がたってたんだね。

「ルシー、行くよ！」

「うん、早く遊ぼ(喧嘩しよ)！」

地面に2人同時に着陸し悪魔学校(バビルス)へ向かって走った。
嗚呼、楽しみだな。

サロペットの後ろで組んでしまってある双剣を小さくなで、改めて笑みを浮かべた。