海の猟犬3【onepiece】 (ページ47)

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114話ページ47

「ほら、食え」

『…いらない』

ステンレス製の器にパンが入ったものを、牢の隙間から差し出される。元よりそれ程食べる方では無かったが、ここに来てからは特に喉が通らない

「はぁ…もうこれで何日目だ？水でもいい、しっかり飲むんだ」

『ｯいらない！！』

ﾊﾞｼｬｯ

「水はちゃんと飲め…！水分補給が無ければ本当に死ぬぞ！」

『…別にいい…、』

ただ帰りたい…家に帰りたいんだ。エデンに、僕の故郷に…

「貴様ｯ、いい加減に…！ス、スモーカー…」

「コイツは俺がやる。あんたも、もう上がれ」

「はぁ…、悪いな。頼んだぞ」

コツコツと足音が遠ざかって行ったが、今度はもっと面倒臭い煙が前に居る

『…なんだよ、嘘つき野郎』

「お前、飲まず食わずで今何日目だ」

『知らない…、水なら昨日無理やり飲まされた。、僕はもう死にたい、死なせてくれ』

そう言うと、ガチャっと牢を開けて僕の前まで入ってきたスモーカー

何をするのかと思っていれば、急に胸ぐらを掴み上げられた

「てめぇ、部下が居るんじゃねぇのか…！死にたいなんて言うんじゃねぇよ。この馬鹿犬が」

『ｯさいよ…、うるさいよｯ！！僕のこと何も分かってない癖に、そんな事言うなｯ！！

お前はどんどん自分が自分じゃなくなる感覚なんて分かんないだろうね笑！』

ドサッと振り落とされると、繋がった鎖が激しく音をたてる

『痛ｯ…、もっと上手に降ろせなiんｸﾞｯ…！ンﾞﾝﾞーｯ！！』

器に入った水を無理やり口に流し込まれる。口の端からはびしゃびしゃと溢れ落ちる

『ｯごホッ…！ｶﾊｯ、』

「今度は飯だな。ほら、口開けろ」

『絶対、嫌だ。それ以上僕に近づいてみろ、殺してやる』

「俺は能力者で、煙だ。お前に俺は触れねぇ」

『うははっ…覇気を使えば触れられる！』

両手を武装しようと力を込めた…

『？…なんで』

近くで煙草の煙を吐く音がよく聞こえる

ジャラ…と手枷がついた両手を見る。…覇気が使えない
このままじゃ、何も出来ない

僕は…弱い……？そんなの駄目だ

『ｳｯ､嫌だ…！要らない、食べたくないｯ！！…おエッ』

逃げられないように肩を掴まれ、口の端に指をかけられ無理やり口の中にパンを捩じ込まれる

『ヴｳﾞ…ｯ！ンﾞﾝ──！！！』

暴れて殴る蹴るも全く効かない。パンを捩じ込んですぐ水で流し込ませられる

.

.

『オエッ…、もうやめて…下さい、ごめんなさいｯ…』