109話 ページ42
急いで、Aさんを探さないと…！
そう言えば、復帰して以降ちゃんと受診していたのだろうか
それに処方されていた薬だって
「Aさーん！、Aさーーん！！何処ですかー！」
「おい、！コビー……ｯ！！」
「あっ！ヘルメッポさん、ちょうど良かった！！Aさんを見てませんか…？急いで見つけて話をしないといけなくて」
「ｯ…その中将が……、、」
「？」
"新兵を噛み殺した"＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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「当分、奴は地下の牢屋に拘束する。場合によってはインペルダウンへの投獄も考えている」
「ま、待って下さい…！本当にAさんが全て悪いのでしょうか？Aさんが今まで誰かに対して危害を加えたことは…！」
「今の奴を見てそれを信じられると思うか？」
「で、でも…！新兵は重症を負ってしまったけど、死には至っていません！！」
「…だがAは元海賊だ。それにもう決定した事だ」
「そんな、」
元海賊だからなんだ……、Aさんは望んで海賊になった訳じゃない。そうしないと生きられなかったからだ
それに、ヘルメッポさんから聞いたのは馬鹿な新兵が、Aさんの同期のライラさん達の事を非毀し、Aさんの気持ちを逆撫でしたからだ
その事実を伝えるも上の人達は聞く耳を持たない
「…貴方達は、事を穏便に済ませたいだけだ…。ただ面倒臭いからと考えようとしないだけだ…、」
「何…？」
「よせｯ！コビー、！！」
横からヘルメッポさんが僕を止めようと、引っ張るが僕も止まる気は無い
「よすんじゃ、コビー。、別に処刑される訳じゃない、ただAが落ち着くまで拘束すると言うだけの事じゃ」
「…ガープ中将、。確かにAさんにも非はありますが、相手の新兵の方にも僕は処罰を望みます。
人の気持ちを弄んで踏みにじったのですから…！、」
「お前さんの気持ちも分からんくは無い、じゃが確かに今のAを自由に放っておくのは危険じゃと思う
少しの期間じゃ」
少し距離を置くのもまた、お前達の為じゃ。と言われ結局何も言えないまま、Aさんは地下の牢屋へと拘束された
面会も許して貰えず、今こうして僕が立っている地面の下でAさんが苦しんでいるのだと思うと、胸が酷く締め付けられる
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作者名：夛湖 (たこ) | 作成日時：2023年11月6日 22時
