海の猟犬3【onepiece】 (ページ37)

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104話ページ37

『うはwはは！んふふ、はははっ…！』

嗚呼…駄目だ。頭がふわふわする、今何してるんだっけ

何故か色んな人から腕を引っ張りあげられ、連れていかれる
…どこ行くんだろ

「おいｯ…一体お前なんなんだよ…！！」

『…？僕はA。ただのAだよ』

そう周りの女の人達に連れて行かれ、着いた場所はツンと薬品の匂いがする白い部屋

『…僕この部屋嫌だ』

「ｯ、Aさん…。僕のこと分かりますか？」

部屋に入りたくなく、座り込む僕に屈んで僕の様子を伺う…人。あ、違う…コビーだった

『もう…薬は嫌だ、…要らない…』

「Aさん、今は止血剤で楽でしょうが、効果が消えればまた辛くなります

…僕は貴方を助けたい」

そっと僕の肩に手を置いて、安心させようとしてくる

『、分かった……良いよ』

優しく手を引かれ、薬品の匂いが漂う部屋の中へ入った

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…！
「コビー！中将の容態はどうだ？」

「うん…今は薬で眠ってる。さっきよりも落ち着いたよ」

「そうか、良かった…」

うん…と小さく頷いたコビーを見ると、目の下にクマができている

「お前、今日は寝ろよ？目の下が大変な事になってんぞ」

「ヘルメッポさんこそ…」

「俺はサングラスがあるから良いんだよ」

良くないよ…笑とお互い憔悴しきっている
治療室の外で静かに座っていると、ガープ中将が来た

「Aはどうじゃ？」

「今は落ち着いて眠っています…貧血で当分起きられないかと」

「そうか、お前達も今日は帰って寝ろ。上にはワシから伝えとく」

「すみません、ありがとうございます…」

治療室の小窓から静かに眠るAさんの姿をみる
青白い顔色を見ると本当に死んでいるように見える

後はガープ中将が居てくれるそうで、交代で俺達もその場を後にした

自室へ戻る途中の長い廊下、沈黙を破ったのはコビーだった

「ナース達から、Aさんが飲まされた薬を調べてもらったんだけど…複雑過ぎて解毒は何年もかかるって」

変な薬を飲まされて可笑しくなっちまった中将。ハリルと勘違いして、俺に斬りかかって来た時は正直死んだと思った

自分で瞬時に攻撃を抑えられたことは、奇跡だとしか言い様がない

「今は落ち着いて眠っているんだ…俺達も少し休もうぜ」

今はもう何も考えたくない

今の事もこの先の事も全部考えたくない