海の猟犬3【onepiece】 (ページ35)

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102話ページ35

明らかに呼吸も荒く、顔色も悪い中将
本当に死んじまうんじゃないかと思う程に、弱りきっている

「こんな中将見た事ねぇよ…本当に大丈夫なのか…、」

皆、中将を囲んで暗い顔をする
仕方ない、、最悪な想定しか出来ないんだ

「ｯ、ここから本部まで数時間はかかる…！それ迄どうか頑張って下さいAさんｯ、」

こんな今にも泣きそうな表情のコビーは珍しく、あまり見た事がない

短い呼吸をしては、薄く目を開いて俺達を見る蒼い目
目からは強い意志が伝わってくる

(嗚呼、本当にすげぇな。この人は…)

"僕は死なない、心配するな"と言っているように感じる

兎に角、今A中将を眠らせてはならない。眠ってしまったらそのまま力が抜けて、本当に死んでしまう

「中将、絶対寝ちゃダメっすよ…！本部まで持ち堪えて下さいよ」

止血剤で多少なり、血は止まったが安心してはならない

横で、責任を感じて俯いているバナーに慌てるツバキ

「な、なぁ！俺、なんか取ってきた方がええもんあるか！？
取ってくるで！」

「今は、身体を温められる物を持ってきて欲しい…！」

コビーがそう伝えると、分かった！と走って取りに行くツバキ。それを見て、俺も何か…と考える

「悪い、コビー。今、俺は冷静になれない。必要な物があるなら言ってくれ、俺も取りに行く…！」

「いや、ヘルメッポさんはここに居て。…僕が平常心を保てる様にここに居て下さい…、」

…そうか、そうだよな。、コビーも苦しい筈だよな
相棒の俺が支えてやらねぇと

「…嗚呼、、わかった」

「ありがとう、ヘルメッポさん」

「俺は、外に危険が無いか見張ってくる…！」

この場に居づらいのだろう、そう言って医務室を出ていくバナー。こうなったのは自分のせいだと、責めているんだろう

『ﾌ…ｯ、…ﾊ、。ぼ、くは…だ…ぃじょう、ぶ…』

「何処がだよ…、笑」

俺がそうつっこむと、ﾍﾍ…と力なく笑う中将

そんな中将の手を強く握り取る

「そうだ。中将、ゲームしましょう…、！このまま本部まで持ち堪えて、元気になったら飯奢ってあげますよ」

高級な飯でもいいですよ…！とやる気を引き出す

『ﾊ…ｯ、…おちゃ…。高級茶…にしよ…、』

「ひぇっひぇっ、希望はあるんすね笑」

良かないけど、良かった…。生きる気力を持っているなら絶対大丈夫だと思った

あと少しなんだ、頼む。、頑張ってくれ中将…！

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思いつかぬ(