海の猟犬3【onepiece】 (ページ32)

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99話ページ32

するとバナーに襲いかかろうと、手を伸ばしてきたクレマの前にAさんが立ちはだかる

『能力者が死ねば、僕への薬の効果も消えるでしょ』

刀を振るも惜しく当たらない

「本来はね。だけど、私の薬の効果は持続する、実際気を失っても薬の効果は切れなかった」

『さぁ、どうだろうね。死んだら分かるよ』

さっきから胸が苦しい、気持ち悪い。これも副作用なのか
とてつもないイラつきと怒りが湧き上がってくる

ここだけ話、さっきより認識する事が難しくなっている
ふとした時に部下達を見ると、敵だと勘違いしそうになる

…急いだ方がいい

「そろそろ、身体の方も限界なんじゃないかい？頑張って自制しているけど、それもあと少しって所だろう」

『うはは、よく分かってんじゃん、。そもそも、僕の部下達を傷つけた時点で、君の死は確定しているんだ

後ほんの少しの余生、僕の為に苦しんでね』

「Aさ『皆、僕から離れて先に船に戻って

僕は片付けた後ですぐ向かうから、今は傍にいないで。君らを訳も分からず殺してしまいそうになる』

、

「ｯ全員、船へ退却…！！バナー、君は周辺の確認をして退却して下さい！ツバキはヘルメッポさんと一緒に船へ移動して」

「「…、了解ｯ」」

バタバタと足音が小さくなっていくのを聞き届ける
これで僕も思う存分暴れられる

「Aさん、僕は貴方を置いては行けません。一緒に戦います」

『は？、皆と行った筈じゃ…』

「僕が近くに居ることにも気が付かないって事は余程、余裕が無いんですね」

話を聞いてたのか、？、僕は今皆を殺しちゃうかもって忠告したはずなのに

「うｯ…！、」

『僕は言ったはずだ、殺してしまうかもしれないって。僕の忠告を無視するの？』

今は本当に余裕が無いんだ、頼むから僕に寄るな。胸ぐらを掴み、再度忠告する

「貴方がクレマに勝ったとしても、この建物の状態じゃ逃げられない。それに途中で力尽きてしまうかもしれない

そこに誰も居なかったら、それこそ本当にエデンに帰るなんて事は叶わないんですよ！」

お願いです、僕も一緒に戦わせて下さいと僕の手を握るコビー。その手の温もりも、今では必要の無いものとしか考えられない

『どうなっても、自己責任だから…』

「もちろんです！」

「話は纏まったかい？なら、殺し合いといこうか」

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