海の猟犬3【onepiece】 (ページ27)

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94話ページ27

僕は船長達に構わず、彼女を探した

「おーい！帰ってきたよー！！何処にいるんだー！」

彼女がお気に入りの場所と教えてくれた、白い花が一面に咲く花畑まで来た

その時私は知らなかったんだ。エデンの街が船長らによってあんな事になってるなんて

「はあ、はぁ…探したよ。弟を連れてきたんだ
これで君と弟とここに居られるよ…！」

「…貴方は余計な者まで連れてきてしまったのね」

「え？」

その時の彼女の表情は暗く、読み取れなかった
でも私に対して怒っていたのは確かだった

「どうしてよ…！！どうして…私は弟を連れてきたらいいって言っただけなのに…、！

貴方のせいで、エデンは滅茶苦茶よ…！！」

バッ！と預かっていたペンダントを首元から奪い取られた
私もあまりのショックに声が出なくなった

「もう、この島から出て行って。二度と顔を見せないで、

出ていけ…ｯ！！出ていけｯｯ！！！」

そう叫ぶと大きな白熊へと姿を変え、襲って来る彼女に慌てて来た道を戻ろうと走った

走る途中、横に見えるエデンの町が轟々と燃えている。、船長達がやったんだ…！

すぐに、乗ってきた船に乗り込み船を出そうとした

すると「待てｯ！！許さないぞｯ…！！」とエデンの人々に追われる船長が此方へ向かってきている

エデンの人達にやられたのか、身体中ボロボロの船長だったが、急いで船を出そうとした

「クレマァァァｯ！！」

銃を私に向かって発砲した。、それが足に当たり私はそれ以来足が悪くなった

弟以外、全員をエデンに置いて来た。、

「ん、兄貴…？エデンには着いたのか……？」

「もう一度彼女に会いたい、…私はエデンへもう一度行く」

もう一度会って、誤解を解きたい
そして、何度向かうも雲海を抜けられずエデンに辿り着くことは出来なかった

「ふふ、君はねA。私が彼女へ会うための大事な切符なのだよ。君はあの燃え盛るエデンの街から逃げる為に、あの雲海を抜けエデンの記憶を無くし、私達に拾われたんだ」

『…燃え盛る、エデン……の街、。』

誰かの僕を呼ぶ声が遠く、耳の奥で響き渡る。燃え盛るエデンと聞いて失われた記憶がまるで、固いフタが開いたように僕に押寄せる

『ぁ、…ゼラ。』

放心状態になる、思い出した。、全部。そうだ、ゼラだ。
僕には妹がいる…

あの日、あの時…。＿＿＿＿＿＿

「お兄ちゃーん！早くー！！」

『待ってよ…！ゼラ…、はぁ、はぁ…、』