海の猟犬3【onepiece】 (ページ24)

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91話ページ24

よく見ろって…一体何を

「Aさんｯ！！！」

？

名前を呼ばれ目を見開く
目の前にはヘルメッポ…ヘルメッポだ、何故か青い顔をしている。具合でも悪いのか

『どうしたの、大丈夫？具合悪い？』

「冗談だろｯ！？中将、力弱めて下さい…！」

弱める？何を
刀に力を入れているだけだよ。…でもこのククリ刀が邪魔してて上手く切れないんだ

「Aさんｯ…！すみません…！！剃！！！」

訳が分からない

「流石、兄貴だな。、！バナーお前がずっとAに飲ませてくれていた薬は、ただの阻害薬じゃねぇんだぜ。

識別が鈍る上、思考さえも狂わせる。後に、廃人となり主人の言いなりになるんだ」

「そんな…、」

なんて物を飲ませたんだ…！！なら、Aさんはもう僕達を認識出来なくなってきているのか…！？

「ええ加減にしろや…！これ以上、バナーを傷つけんなや！もうええやろ、十分やろ…！何で元より傷ついてたバナーをまた傷つけんねんや…！！

せっかく、また1から中将の元でやり直せると思ってたのに、あんまりや…！！」

「ツバキ…、」

「勘違いしてるようだが、最初に復讐したいと言い寄って来たのはバナーの方だぞ。俺達はそれに協力してやっただけの事」

「やり方が卑怯やって言うてんねん…！」

ハリルだけだと思っていたのに、兄が居たのか！兄の情報なんて1つも無かった…！薬を作れるってことは研究者か…？

『ごほっ、』

「ふふふ、あれだけ痛めつけられたのにタフだね。研究のしがいがある」

『あんた、本当に誰なんだよ』

「私は、ハリルの兄クレマだ。君は何でここに居るか知りたくないかい？エデンでは無いここにいる理由」

どうしてエデンに居ず、この海へ来たのか。君の失われた記憶を私は知っているんだよ。と物腰柔らかい

『いいよ、聞いてあげる』

「ふふ、上から目線なのもいいね。簡単に言うとね、君は私が呼んだんだ。この海に来るように仕向けたんだ

長くなるけど、聞いてくれよ。私の失恋話をさ」

『うはは、僕はモテちゃうんだ〜笑』

「この、たらし犬め。もっと薬漬けにするぞ、いいから聞け」

そう言われ、黙るとクレマの失恋話が始まった＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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あれは、私が濡れ衣を着せられ船から放り出された時の事

その日は、波も渦巻く強い嵐の日だった。抗えない自然の力に押し潰され、死を覚悟し目を瞑った

そして目が覚めるとそこは、真っ白の砂浜だった