海の猟犬3【onepiece】 (ページ23)

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90話ページ23

ずっとこのままがいい

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「…で、仲直りって訳か？バナー」

聞こえてきた声に振り返り、一瞬で戦闘態勢に入る

あれが、ハリル。体格は大きくデカい、身長も2mは優に超える。奴はハリハリの実の能力者、…モデルはハリネズミ
かけられた金額もそれなりに高く、手強い

「ｯ…、兄さんは俺が訓練兵として過ごしている時によく手紙を寄越してくれた。そこには中将の事をずっと信頼出来る仲間と綴っていた

でも、弱い俺は兄さんがいなくなった悲しみを全て中将へぶつける為にお前に近づいた。本当は分かってたんだ」

そんな事望んでいないって

「じゃあ、仲直りもできたみてぇだしもう俺は用済みか？え？俺の目的はまだ果たされていねぇ」

Aさんに指を指し、低く太い声で言い放つ

「お前は、兄の復讐をする為にAの部下を全員を殺す。そして俺はエデンの為にAを捕らえる約束だったよな

全員殺すんじゃねぇのか」

脅されて息詰まりそうになるバナーの前に立ち、ハリルと向かい合う

『僕の部下を虐めないでよ。エデンを見つけたいんなら自力で頑張れよ。そもそもそんな島、実在すんの？』

「嗚呼、実在する。何故なら兄貴が実際に行ったことがある」

！

『エデンに…、行った？』

有り得ない。空想の島じゃないのか？

「てっきり、あのエデンに関する大量の資料を目にして信じると思ってたが、兄貴の阻害薬はやっぱすげぇな」

『資料…？なんの事だ？、』

何か落ち着かない、この引っかかるのは何だ
さっきから胸が騒いで仕方がない

「Aさん…？大丈夫ですか」

『…え？うん、大丈夫だよ』

「で、、でも口から血が、それに顔色も」

え？

口元に手をやると確かに血が着いている。何故だ？
止まることなく口から血が垂れる

『ごフッ…！』

「どうしたんですか…！？しっかりして下さい！」

横で心配する部下達よりも今置かれている現状に着いていけず、混乱する。ハリルの後ろから静かに靴音を鳴らして出てくる人物

スーツ姿の黒髪の男。……誰だ

「やあ、A。数日ぶりだね、気分はどうかな？そろそろ私の薬が効いてきたんじゃない？」

『誰だよ、誰なんだよｯ…！』

数日ぶり？何言ってるんだ、僕はお前なんか見た事ない

「ふはははｯ！落ち着いて見えるが、内心焦ってるのがバレバレだぜ。兄貴の薬はよく効くからな

お前、今本当に俺に刃を向けてるか？」

どういう意味

「よーく見て見ろ？お前狂ってきてるぞ」