海の猟犬3【onepiece】 (ページ3)

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70話ページ3

朝になると、いつの間にか寝ていたようで、案の定Aさんの姿は無かった

起きたら傍に居るんじゃないかと言う淡い期待は、儚く散った

窓から除く、朝日を見つめては彼の事を思う

「(もっと、強くなりたいなぁ…、)」

強くなったら、傍にいられるだろうか？強くなったら頼ってくれるだろうか？

一体、何処で何をしているのか

ｶﾞﾁｬ

「よお、起きてたのか。気分はどうだ？」

「あまりいいとは言えないかも…」

「ま、偶には何もしない日があってもいいんじゃねえか？」

気を使ってくれているのか、静かに隣の椅子に座って新しい知らせ等を教えてくれるヘルメッポさん

「医者も後、数日で退院しても大丈夫だって言ってたから安心しろよ」

「…ねぇ、ヘルメッポさん。1つ聞いてもいい？」

僕がそう言うと、なんだ？と首を傾げる

「Aさんが昨日の夜、見舞いに来てくれたんだ。その時に、あの海賊団の情報を集めてるって言ってたんだ

もし、ちゃんと申請してるなら分かる筈だよね？」

「昨日、中将帰ってきてたのか！？まあ、結構な期間本部を空けてるからな。申請は通してるのかもな」

なら、、まずはスモーカーさんにでも聞いてみようか
それとも、ガープ中将に聞けば早いだろうか…？

どちらにせよ、聞いた所で勝手に動く事は出来ないだろうけど

「ま、ちゃんと治ってからだな。早く治せよー、じゃないとツバキやバナーの奴に追い抜かされちまう」

「はは、そうだね。因みに2人は今日も特訓？」

「いや、居るのはツバキだけだ。バナーもここ数日あまり見かけねえ」

「…？そうなんだ」

また、何故なのか考えようと脳が働こうとする
最近は考える事ばかりな気がする

「おいおい、もう何も考えずに寝とけよ。また怪我されても困るんだからよ。じゃあな、また様子見に来てやるよ」

「ふふ、何だかんだ言って、優しいよね笑」

「ｯるせ！」

ちょっと照れると、雑に扉を閉め出ていったヘルメッポさん
確かに僕も早く治さなきゃ

ベッドに横になり、風に揺れるカーテンを眺める

「…静かだなぁ」

窓から鳥が飛び立ったのを最後に僕はまた、夢の中へ沈んだ

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『ふーん…、成程ね。やっぱ、興味あっただけ調べ尽くしてあるな』

かなりの情報量だ。これがまた金になるってことか…
近くの端末を弄りながら、敵が来ないか警戒する

『ｺﾞﾎｯ…いやぁ、勉強になるよ。本当』