海の猟犬3【onepiece】 (ページ19)

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86話ページ19

まるで本当に気が狂ったように、笑い叫ぶAさん
耳を塞ぎたくなるようなその悲鳴に、僕達も狂いそうになる

『うははっはははあﾞぁ…！！あﾞあぁああ、うははｯ！！！』

「Aさ…、」

苦しそうな表情で、笑っているのか叫んでいるのか分からない声をあげる

「ｯ、バナー、一体何でこんなことをするんだ…！！」

「言っただろ、復讐だって。
俺は、彼に兄を殺されたんだ。たった1人の俺の理解者だった兄をだ」

「、こんなの可笑しいよｯ…、！」

「だから目の前でお前らが死ぬ所を、見せてやるんだ。出来るだけ苦しくないように殺してやるから、安心しろ」

刃物を振り回して襲ってくるバナーに自己防衛の為、僕も戦う。ヘルメッポさんも刺された所を抑えながら、向かってくるツバキと戦う

「まさか、復讐の為にAさんに近づいたのか…！今まで過ごしてきた日々を君はずっと復讐の事を考えてたのかｯ…？」

「そうだよ、お茶に薬を毎日混ぜて飲ませた。少しずつ弱らせる為にな！」

「ゔｯ！、」

「ｯコビー！！」

「どこ見てんねん！今は俺と戦ってんねんやろｯ！」

ゴホッゴホッ…！

不味い、首を切られた…！傷は浅いが血が止まらない…！！
コツコツと靴音を響かせながら近づいてくるバナー

髪を掴まれAさんの方を向かせられた

「俺は、悲しかったんだ…寂しかったんだ、。正義感が強い兄の事だ、海賊に立ち向かった末死んでしまったんだって…。

でも、、実は首席だった貴方の指示を聞いて兄は亡くなったんだよ」

『ははｯ、辞めてくれ…！もう、誰も失いたくない…！』

「貴方さえ居なければ、ライラが首席になる筈だったのに…、
貴方の馬鹿な油断で皆は死んだ」

今度はお前の番だ。といつもの愛銃をコビーのこめかみに当て引き金をひこうとする

『あ゛あ゛あ゛あ゛ｯ！！！』

.

.

.

「ぁ、Aさん…」

聞こえてきたのは獣の唸り声…

ｸﾞﾙﾙﾙﾙｯ…

大きな白狼の四肢の下で守られる

「ｯﾁ…、流石ですね。あの鎖を引きちぎる何て…」

Aさんであろう白狼の前足を見ると、無理矢理に鎖から抜け出したせいで痛々しく血が滲んでいる

『グァルルｯ、ﾌｩｯ､…ｸﾞｩｯ』

その時、ヘルメッポさんのククリ刀が弾き飛ばされツバキに襲われそうになった時

物凄い速さでツバキに襲いかかる白狼

ツバキを襲うと何故か僕達にも襲ってくる

「ｯAさん！僕達ですよ…！」