海の猟犬3【onepiece】 (ページ17)

今日:6 hit、昨日:54 hit、合計:5,231 hit

84話ページ17

船を出して早6時間程が経った時、少しずつ雲行きが怪しくなってきた

12時の方向には、1つぽつんと島が浮かんでいる

「あれが、ヘンプと言う島ですか…」

見た目からして、立ち寄ろうとは誰も思わないだろう
ここからでも分かる程、大きく白い建物が聳え立っている

「2人とも無事だといいけど…、」

隣でヘルメッポさんとツバキが唾を飲んだのが分かる
僕も内心穏やかでは無い…だって、さっきから汗が止まらない

「な、なぁ…島に降りたらまずどおするんや？」

「そりゃ、バナーと合流だろ。そろそろ着くんだ、もう電伝虫にかけてもいいんじゃねえか？」

そう、ヘルメッポさんに促され電伝虫にかける。すると今度は直ぐに出てくれ、丁度船を着ける場所で合流となった

数十分後、、無事船を着ける事ができバナーとの合流もできた

バナーの姿は普段からは考えられない程、ボロボロだった
きちっとした服装も乱れており、髪も荒れている。それだけ危険なのだと分かる

「待ってました、コビー大佐。、A中将は奴等に拘束された後、地下に連れて行かれました。警備も多くて近付けず、俺一人では…、すみません。」

「いや、君が無事で良かった。ここからは皆で行こう、Aさんを助けるんだ…！」

皆軽く頷いて、敵を交わしながら白い建物へと足を踏み入れた

見聞色の覇気を駆使して、辺りにAさんの気配が無いか探る

地下への入口を見つけるも、警備が多い
周りに仲間が居ないか確認し、剃で一気に方をつける

「Aさんの気配が強くなった…！近くにいる…！！」

地下へと降りると、明かりが少なく足元も見えないくらい暗い。この密閉された空間はどうも落ち着かず、胸がざわつく

！

「待って…、ここだ。ここからAさんの気配がする」

固く閉ざされた大きな白い扉。見るからに頑丈なのは、逃がさない為だろう

「き、気をつけろよコビー…！」

音を立てないようにドアノブを握る。罠などが隠されていないかを、そっと扉を開けて確認する

部屋に入ると大きな空間に出た。やはり明かりがなく部屋の中心にだけ明かりが灯っている

「…ｯ！！、Aさん……！」

見るとその大きな部屋の中心に拘束され、力無く俯くAさんの姿。、

「まて、…コビー。罠かもしれねぇ…！」

「そうかもしれない…、でもほっとけない…！」

ヘルメッポさんの忠告も頭に入れつつ、Aさんに近づく

「、…A…さん、？」