83話 ページ16
「ただ単に、上司やから居留守使ってんじゃないん？あの人の事やし」
確かに。Aさんなら有り得るな…
「確かにな…、コビーお前中将にかけてみろよ」
「そ、そうですね。」
最後が少しバツの悪い別れ方になっていたので、かけずらい気持ちもあったのだが、そんな事も言ってられない
思い切って、Aさんの電伝虫へかける
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…
「(やっぱり、出ない…か)」
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟ．ｶﾞﾁｬ…！
「ｯ！、！」
「あｯ、！もしもし！Aさんｯ！僕です…コビーです。
今、何処に居るんですか…？」
長いコールの後やっと繋がった。もう諦めようとした時に繋がったので慌ただしい話し方になってしまった
「…？」
ずっと無言…。ヘルメッポさんとツバキが静かに耳を済まし、電伝虫に顔を近づける
『…ｯ、、か…！……だ、、き…』
「Aさん…、！」
『ごホッ、すみません…！俺です。バナーです、聞こえますか…！？』
バナー…！？何で、Aさんの電伝虫に…、
「え！？バナーか！お前どこにおるんやｯ！？言ってみぃ！！」
僕の後ろから身を乗り出して大声を発するツバキ
ずっと、バナーも本部を長くいなかったので驚いたんだろう。僕も驚いている、一体何処にいるんだ
「…、単刀直入に言うから皆、聞いてくれ。Aさんが捕まった…もうずっと長く牢屋に閉じ込められて様子が分からない。詳しくは此処では話せない…
、本部から遠く離れたヘンプと言う島に俺達は居ます。そこで待ってます」
ｶﾞﾁｬ
電波の悪い中の通話。所々にノイズがかかる音がしたが、全て聞き取れた
「…、Aさんが危ない…！バナーも時間の問題だ、僕達も今すぐ向かおう」
すぐ様、ガープ中将に訳を話し、船を出した
「(待ってて下さい…、Aさん…。)」
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「…これで良いのか？」
「嗚呼、完璧だ。これでお前の復讐も果たせるな」
通話した電伝虫を雑に捨てる
そして、頑丈な椅子に拘束され力無く俯くAを見る
「お前がされた事を奴にそっくりそのまま返してやるといい。、後は俺が上手くやってやるからよ」
そう言い残し出て行くハリル
「…Aさん、アンタに地獄を見せてやるよ」
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作者名：夛湖 (たこ) | 作成日時：2023年11月6日 22時
