海の猟犬3【onepiece】 (ページ15)

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82話ページ15

「あ〜ぁ、暇だなぁ」

暇って言うほど、暇という訳ではないがこうも何も無い日々が続くと、やっぱり何処か刺激を求めてしまう自分が居る

今までそれを解消してくれていたのがA中将だった

その中将が居なくなると、こんなにも静かで平凡な日常

本来ならこれが普通なんだが、俺たちの普通はもうA中将がいて当たり前の騒がしい日常だったから余計そう感じる

コビーも何か落ち込んでるしよ…、バナーも居ねぇからツバキもやりたい放題にナンパしまくってるし。全拒否されてるけどな

まあ、俺も俺で退屈なんだよなあ

「(早く帰ってきてくんねぇかな…中将)」

大将達を怒らせた挙句、関係の無い俺たちまで巻き込んできた時は不味いと思ったが心のどこかでは楽しんでたんだ

そんなの普段は体験できねぇしよ

あの時みてえに騒がしい本部がいい

「こんな、書類ばっかで何にもねぇ」

束になった書類を脇に抱えて、上司に提出する為足を動かす
廊下を歩いている途中、ガープ中将と出会った

「お疲れ様です、ガープ中将」

「ん？あぁ、なんじゃお前か。コビーは一緒じゃ無いのか」

「俺たちずっと二人でいるわけじゃないですよ…、」

そう言うと、確かにそうじゃのう！！と大声で笑うガープ中将。、そのまま挨拶をして通り過ぎようとした時、ガープ中将の言葉が俺を引き止めた

「そうじゃ、お前さんらAがどこに行きよったか知っとるか…？」

「え、何でですか」

話によれば、電伝虫が繋がらなくなって結構な時間が経とうとしているそうだ。外出期限も1ヶ月半だったのが、もう2ヶ月になろうとしているのだとか

「中将になんかあったんですか…！」

「いや、、お前達ならわかると思っとったが知らんのならいいわい。引き止めてすまんな」

そう言い残してはいつもみたいに勢い良く、煎餅を頬張りながら離れていくガープ中将

「中将に何かあったのか…、？」

何だかザワザワと胸騒ぎがした

電伝虫が繋がらなくなって、そんなに期間が空いてるのなら、絶対何かあったとしか考えられない

急いでコビーの元へ向かい、ツバキにも来てもらった

「なぁ、コビーお前中将から何処へ向かったかとか聞いてないのか？」

「…ごめん、何も」

「電伝虫が繋がらんとか襲われたとか、電伝虫を奪われる状況とかじゃない限り無くない？」

ガープ中将は平然を装っていたつもりだろうが、目が普段と違った。何か…焦っている様に見えた

…俺の思い違いであれと思うばかりだ