海の猟犬3【onepiece】 (ページ14)

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81話ページ14

デスクに近づき、書いて事に視線を落とす
インクの匂いがする。まだ乾ききっていないのだろう

そっと、その本に手を伸ばしインクがつかないよう気をつけながら、ページを捲って読む

『…なん、、だ、これ…？』

記されている事は全て、僕の事

奴の元で過ごした幼少期から、海軍で過ごした今までの事

慌てて最後のページまで急いで捲る

恐怖と気持ち悪さから手で口を覆い、後ずさる

変な汗が止まらない

気持ち悪い

気持ち悪い…！

この場から離れようと振り返った

「やあ、A。直接会うのは初めましてだね」

『ｯ…、(全然気が付かなかった…！)』

目の前には見知らぬ男。ぶつかる前に咄嗟に距離をとる

相手が刃物を持ってなかったから良かったものの、確実に致命傷は免れられなかった

そう思うと、呼吸が荒くなる

『…誰、。直接会うって言ったって、アンタの事なんか知らない…！』

足が悪いのだろうか…、杖を着いては顔の半分を包帯で覆っている黒髪の男。服装は黒のスーツ姿で180cm超える痩躯

思い当たる人物を記憶の中から探すが、全く心当たりがない

「ふふ、この状況でも刀を抜かない所を見ると余程自信があるようだ」

『…そうだよ、僕は強いんだ。だから、知らないアンタなんかには負けない』

武装した両腕を構え、殺気を放つ
まるで、僕の事をよく知っているかのように見つめる瞳には嫌な予感が高まる

構えつつ、周りに意識を集中させる

、

、

、

なんで

なんでここにいるんだよ

『ｯ…バナー…、！』

「お久しぶりですね。A中将」

黒髪の男の後ろから現れたのは、忙しいからと本部でも見かけなかったバナー

何でだ

なんで

「やはり、弟から聞いていた情報は正解だったよ。君の弱点は、自分の強さからの油断だとね」

「…俺、ずっと、、ずっと、貴方の事が大嫌いで仕方が無かった…。」

ぇ、…、ぁ