海の猟犬3【onepiece】 (ページ2)

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69話ページ2

ｯ…、ハッッ！！、

「はぁ…、はぁ…！、ｯ、はぁ…、」

「(こ、ここは何処だ…、、、！？僕のベッドじゃない、、

医務室…？、)」

汗が凄い、汗を拭おうと額に手を当てた

「、包帯…、、」

……さっきの夢でも確か僕、医務室に居て頭に包帯を巻いていて、階段から落ちたって…、

A…さん、は……、、？、

頭が痛い、呼吸のリズムが可笑しい、苦しい…！

視界がボヤける、どういう事なんだ…、？

「はぁ…！、はぁｯ…！！、はｯは、」

、

、

、

『大丈夫…？』

ｯ、、、！

「Aｯ、さ、…！ん、」

『ほら、深く吸ってみ？深呼吸して。吸って…吐いて…』

背中を優しく撫でて、呼吸のリズムを戻してくれるAさん。段々と落ち着いてきた

「すみません、…ありがとうございます、。」

『大丈夫？それ、』

自身の頭をツンツンとジェスチャーしてくるAさん
何とか…、と言葉を返す

『階段から落ちたんだってね。君がそんなドジだったとは笑…僕に会えなくて、寂しかったの？』

「、強化特訓以来、姿を見かけなくなって正直、不安になりました。それに、今さっきも妙にリアルな夢を見てしまって…」

『そう、』

横に座ってくれているのだが、暗くて顔がよく見えない。月明かりも頼りなく、Aさんの毛先と口元しか見えない

「ど、どうして急にいなくなったんですか…？」

『……奴らの…、串刺しのハリルの情報を集めてる』

「ぼ、僕達にも言ってくれれば…！」

『君達には、奴らと戦うその時まで力を温存してて欲しいから』

…もっと、頼って欲しいのに。自分の力量を考えるとそう言う判断をされても仕方ないと思ってしまった

それでも、頼って欲しかった

『どんな夢、見てたの…？』

「…、Aさん。、……貴方が死んだ夢です、
航海中、奴らと交戦して……ぐ、ぐち、ゃぐちゃに、…、！」

思い出すと、涙と吐き気が止まらない。そんなの嫌だ。でも、海賊は残酷だ。全員とは言わないが、ルフィさんのような優しい人の海賊団は本当に稀だ

『ごめん、辛い思いさせたね…。

大丈夫だよ、僕はここに居る。死んでないさ、だろ？』

頬にAさんの優しい手が添えられる。僕も上から掴み、Aさんの体温を感じる

嗚呼、早く夜が明けたらいいのに

今日は怖い

このまま眠ってしまうと、またAさんが消えてしまうんじゃないかと思うと、眠れなかった

そばにいたい、ただそれだけ