海の猟犬2【onepiece】 (ページ44)

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66話ページ44

「何故、報告もせず勝手な行動をしたッ！ここは海軍本部で、お前は中将だろッ！！もっと自覚をしろッ！！！」

センゴクさんの部屋から、耳が痛くなるような声が響き渡る
その怒号を浴びているのは、勿論A中将

理由は、無許可に報告もしない上、勝手な行動を行ったから

あの強化特訓は上からの指示では無く、Aさんが勝手に行った事だった

『逆に言わせてもらうけど、僕達が強化特訓をしたいって言う事は絶対聞き入れてくれないよね…！？』

「ここにも、ルール。規律がある。周りの海兵達の言葉全てに耳を傾けていれば、海軍は機能しなくなる。そうなれば、少なくともバランスが崩れるのはお前も分かるだろう」

Aさんと、センゴクさんのお互いの思いを乗せた言葉がぶつかり合う

僕はと言うと、センゴクさんの部屋の前で2人のぶつかり合いを聞いている。正直、今すぐ逃げ出したい

この部隊でAさんの次に階級が高いのが、僕。僕の意見も必要だと返されなかった

「(嗚呼、怖い…！僕は生きて帰れるのかな…、！)」

中から、紙が破けそうな程勢いのあるセンゴクさんの声で呼ばれた

「はいｯｯ…！！」

嗚呼、本当に怖い

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「…で、大丈夫か？コビー」

「大丈夫な訳がない…、」

あれから、センゴクさんとAさんに挟まれてお互いの意見に押し潰された

あの身体に悪い環境にずっと居たらきっと死んでた
解放されたのも、ついさっき。もう心身ともにヘトヘトだ

「お疲れさん…、まあ、今日はゆっくり休め。な？」

「うん、」

因みにAさんはと言うと、センゴクさんにお叱りと注意を受けて絶賛不機嫌中

自室に篭もりきっている

「(はぁ、どうやって機嫌直してもらおう…。)」

その事でも頭がいっぱいだ。如何にAさんの逆鱗に触れず機嫌を直してもらえるか

「休む前に、Aさんの機嫌を直せるかやってみるよ…」

「お前、無理すんなよ。中将なら、ちょっと時間経てば直るだろ？ほっとけよ」

「ほっとけないよ…、、どちらにせよ、機嫌を直してもらえないと僕が休めない」

そうヘルメッポさんに伝え、Aさんの部屋へ向かった
向かう途中「無理だったらほっとけよー！」とヘルメッポさんの言葉が飛んできた

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「Aさん？入りますよ？」

部屋に入って目立つ白髪を探すと、窓際に風に靡く白髪を見つけた