海の猟犬2【onepiece】 (ページ39)

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番外ハロウィンページ39

『(今、物音を立てたら確実に殺される…)』

スモーカー中将をびしょ濡れにさせると、人を殺められる程の勢いで睨みつけられ流石に怖気づいてしまい、この倉庫へ逃げてきた

追いかけてくる時も、半端なく怖かった

本当は、自室へ逃げ込み顔面ラップを喰らわせようと思っていたけど…

『(いやぁ、恐ろしい)』

当分は隠れていた方が良さそう。狭い隙間に身体を挟み込み小さくなる

すると不思議なもので、段々と眠気が襲ってくる

『ちょっとだけなら良いかな…、』

そう思い、眠気に抗わず其の儘重い瞼を閉じた

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『ぁ、寝過ぎたかも…、』

埃を被った小さい窓を見上げると、外はもう薄暗い
寝過ぎて夜になったのか

欠伸をこぼし体を伸ばして立ち上がった

流石のスモーカー中将も諦めただろうと思いながら、倉庫から出ようとドアノブを回した

『…、あれ？』

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ

開かない、…

もしかして、閉められた…？

そう言えばこの倉庫はあまり普段から使われていない為、閉まっていることが多い

だから周りの物、窓に埃が溜まっているのだ

偶然今日は何か開ける必要があったから開けていて、僕が眠っている間に閉められたんだきっと…、

ｶﾞﾀﾝｯ！

肩からぶつかってみるも、無駄に頑丈な扉
ビクともしなかった。それより今の振動で落ちてきた埃が凄い

『ゴホッゴホッ…！』

酷い埃だ、

どうしよう。…、まずいな、、

だ、誰か近くを通ったりしないかな…！
ドアノブの捻る力を強め、音を立てる。残念ながら人の気配はしない

見聞色も何時もより上手く使えず、何か妨害されている気がする

『だ、誰かぁ〜！閉じ込められてるよぉ！お、おーいっ！』

たらたらと嫌な汗が流れる

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「あ、ヘルメッポさんAさん、見かけてませんか？」

「ん？いやぁ、今日は1回も見てねえな」

「そうですか。昼間から姿が見えなくなって、探しているんだけど、見当たらないんだ」

スモーカーさんから、猛ダッシュで逃げている姿を最後に行方が分からなくなってしまった

一体どこへ行ったというのだろうか

得意の見聞色でも位置が分からない、本部内にはいると思うんだけど

「うちの中将は手がかかって仕方ねぇな」

「全くですね」