番外 ハロウィン ページ37
「ゔっ…!なんれすか、これ?!」
『ゲロ甘激甘キャンディ』
名前を聞いただけでも、吐きそうな商品名。買うのは多分僕くらいだろう
口を抑えて悶えるコビーに、飲み物を渡す
「あ、ありがとうございます…、!」
受け取ってすぐ様、慌しく喉へと流し込むコビー
『…甘酒だけど笑』
「おえ゙っ…、」
甘いに甘いが合わさって彼は当分、味覚障害に陥るだろう笑。頑張って飲み込もうとするも、戻ってくるのか辛そうだ
そんな可哀想な大佐を置いてドアノブに手を掛けた
『じゃあね、コビー大佐☆』
「ぅ゙、…まっ…!((バタン
言い終わる前に扉を閉めて、一呼吸…すぅ……はぁ。
『さて!誰に悪戯しようかな〜!!』
思い立ったらすぐさま行動せよ…!僕の常日頃から変わる座右の銘に従って、落とし穴やら接着剤やらを仕込んでいく
よし、完璧だ。後は獲物が引っかかるのを待つのみ
『(待ってる間、サカズキさんとでも遊ぶか…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『ってな訳で、お暇すぎてお邪魔致します!サカズキさん』
「何しに来たんじゃ…!仕事は終わったんじゃろうな…」
コビーから差し出された書類が頭に浮かんだが、そんなのどうでもいい。今はサカズキさんと遊びたい
『勿論!あ、そんな事よりサカズキさん。僕前から思ってる事があって…』
「出ていけ」
まるで、地が揺れるような低い声。この人が怒っていない時は逆にあるのだろうかと疑問にいつも思う
『前々から思ってたんですけど、…サカズキさんって僕のパパに雰囲気が似てるんですよね〜!これからパパって呼ばせて頂いても宜しいですか?』
「ふざけちょるんか…」
サカズキさんさんへの悪戯はこうだ。僕が散々サカズキさんの事をパパ呼びし、いつしか呼ばれ過ぎて慣れてしまい、つい自分でパパと言ってしまう悪戯
その場が会議室で皆の前なら尚良の100点
『良いじゃないですか!よろしくお願いしますね、パパ!笑』
「お前は本当に人を小馬鹿にするのが好きじゃのぉ…!」
ボコボコ煮え滾るマグマで威嚇してくるサカズキさん
どうにかして、サカズキさんの笑顔が見て見たい((
何だかんだ怒りはするが、殺されまでしないので僕も調子に乗る
『そんなに毎日怒って疲れないんです?血圧上がっちゃうよ』
そう言うと、もっと機嫌が悪くなるサカズキさん
何がそんなに怒る事があるのか
『そんなパパには、ヘパリーゼ☆』
その瞬間、僕のカチューシャが溶けた(怖
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作者名:夛湖 (たこ) | 作成日時:2023年7月30日 0時