海の猟犬2【onepiece】 (ページ27)

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56話ページ27

『所で、彼等はどうするつもり？僕も助けたい気持ちは山々なんだけど、正直なんとも言えないんだよね』

ちらほらと望んでここにやって来た、喪失した彼等に目線を送る

助けたいのは山々だけど、天竜人や政府がバックにいる以上変な事をして、面倒臭いことになるのは避けたいのだ

「勿論、助けるさ。誰1人死なせない」

『悪いね、助かるよ』

本来なら、、海軍であるはずの僕らの仕事だ
困っている誰か、助けを求める人を助ける筈なのに

…面倒臭いことから逃げて動かない僕も僕か、

ほんと可笑しいよ、世界も海軍も僕も

そう思案していると、元気な女の子の声が聞こえた

「おーい！サボくーんｯ！！」

「コアラか。下の階の避難はどうだ？」

コアラと呼ばれた女性。彼女は避難誘導を今までしていたんだろう、No.2からの質問に対して手でOKサインをしては、バッチリだよ！と話している

「あれ？もしかして、君は海の猟犬だよね！？
すごーいｯ！ねえ、サボくん！すごい偶然じゃない？！」

僕の顔を見るなり、はしゃぐ彼女
因みに、もう変装はしておらずNo.2との会話の際に脱いだ

「君の事は、基地でも話が挙げられているから結構知ってるんだよ私達！」

「勧誘したが、キッパリ断られた」

「え！！！そうなの！？」

残念…と項垂れる彼女、なんと分かりやすい。表情よりも体の表現の方がうるさいタイプだ

『悪いね、また転職ゾーンに入ったら考えるかも』

「残念だけど、そっか！多分、海軍よりも待遇はいいはずだから考えててね！」

…確かに、良さそう。ちょっと揺らぐ、

「コアラ、ここのフロアの避難誘導も頼めるか？
最後の見回りだけして、俺も避難する」

「分かった！無理はしないでね！」

そう言っては、僕らから離れていった彼女
さて、僕もゆっくりしてられない

まずコビー等を探さねば

「見廻りつつ、地下までの道を案内してやるよ。お前の部下たちも多分そこだろ」

『うは、それは有難いなぁ』

僕らも地下へ向かい走り出した。もうあの煌びやかな城とは思えない程、薄気味悪くなった

所々の明かりも消えている

「猟犬、お前この島について何処で知ったんだ？さっきも言ったが公表されてないはず、俺達もこの島の情報を集めるのに苦労したんだ」

『…僕が、信頼してやまない人が言っていたんだよ』

「へぇ、誰だ？やっぱ上司か？」

『うん、そうだねドジな上司だったな』

、会いたいな