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52話 ⚠︎︎言葉 ページ23

「そういや、猟犬。何でお前はここに来たんだ?」

『言ったでしょ、僕は観客だって
ここに部下を連れてきてる。勿論、何も教えずに笑』


そうだ。何一つ彼等には伝えてない


島は数年に1度、あの死島と繋がる事も

政府のお眼鏡にかなわなかった貴族共を、態とこの島に招待して存在を消そうとしている事も

ただ単に自決願望者がいる事も


この島は生きている。トート島とノーブルが繋がった時のみ、目を覚ますバケモノがいるのだ

それに殺してもらおうと、自決願望者もいれば嵌められた貴族たち、そして無知で可哀想な僕の部下…


ノーブルトート…高貴な死

ここで死んだら、死体も何も残らない
この島について知っている人も少ない為、ただ行方不明になるのみ

存在を消したい人にオススメだ


あぁ〜、僕って本当に悪いなぁ…笑と思うよ


「全て知っていながら、何も伝えていないのか?鬼だな」

『自分でもそう思うよ笑
情報収集が生き残る鍵だとは伝えたけど、彼らに何を聞いてもなぁ…笑』


横で少し引き気味のNo.2
安心してよ、流石に危ない時は僕も助けるって


『この島で僕が望んでいることはね、部下達が目覚めたバケモノと出くわす事。、そして倒してくれれば合格』


ここでは精神的にも、肉体的にも、強くなれる
だから、頑張ってくれ


「…言い難いんだが、お前が言ったように俺達は政府に支配されたこの島を潰す為に来た。

どういう事か分かるか?」


大体予想は着いてるけど、目線をNo.2に向け静かに耳を傾ける


「大量の火薬、爆弾、それらが全てこの城の地下に設置してある。巻き込まれれば、それこそ何も残らないぞ」

『…予定変更って出来ない?笑』


少し間を開けて、笑顔で言ってみるも「出来ない」と返されてしまい、『出来ないかー!』と頭を抱える

そんな話、明るい雰囲気で話すものじゃないけど…笑


『時限式?』

「嗚呼、今からだと残り1時間もないな。もうトート島も近い、すぐ繋がるだろうな」


確かにもう、人もだいぶ減った。残っているのは殆どが願望者だ

知っていて、逃げている人はただの冷やかし。人が知らずに死んでいく様を見る為だけに来ては、時間になると安全な所へ避難し見届けるんだろう

何が楽しいのやら
そんな腐った人間には絶対なりたくない


『まぁ、何とかなるか』

「…大丈夫なのか?」


窓を見るともう目の前にトート島があった
先にバケモノが出てくる方が先だ

つまり、早く倒す事が出来れば逃げられる

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作者名:夛湖 (たこ) | 作成日時:2023年7月30日 0時

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