51話 ページ22
「はは、凄いな。どこまで知ってるんだ?」
シルクハットの鍔を摘み、口元は笑っているが睨むような目は隠せていない
恐らく覇気で僕の心緒を読み取ろうとしているんだろうけど、それは意味無いかな
『君達もそれが仕事だと思うけど、辞めて欲しいなぁ
問題になれば僕達が、政府から扱き使われるんだよ
お陰で、僕を含め部下達は徹夜漬けだ』
嫌な人間に使われる程、嫌な事は無い
「それに関しては同情するが、お前の言う通り俺達は革命を目指す者、世界政府を打ち負かすのが俺の仕事だ
辞められるはずないさ」
『なら、徹底的にぶっ潰してくれ。そうすれば、僕も安眠できる訳だ』
修復不可能の再起不能になれば、流石にどうする事も出来やしないだろう
間違いなく世界はパニックになるけど、政府のヤツらが消えてくれさえすれば、少しはマシになったり…とかそんな事は叶いっこないから軽々しく難しい事を言ってやる
「嗚呼、勿論そのつもりさ」
僕の目を見て、そう言い放った
『普通そんな簡単に言えないでしょ…笑
もっと言い渋るかと思ったよ』
「確かに時間はかかるだろうが、必ずやってみせるさ
その時は思う存分寝ることが出来るな笑」
ニッと笑顔を向けられ、先程まで睨んでいた表情とは全く違い少し…驚いた
『いいね、期待しとくよ』
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この先、負の言葉が出てきます。注意です
不快感を与えてしまうかもしれないので、注意です
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作者名:夛湖 (たこ) | 作成日時:2023年7月30日 0時