海の猟犬2【onepiece】 (ページ21)

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50話ページ21

『ダンス上手なんだね』

一緒に踊る精悍な顔つきのシルクハットの男性

「何度か踊ったことあるんだ。そういう君も上手いな」

『ふふ、ありがとう』

有り触れた会話。なんの意味も無い世間話を交わす
そんな中、突如意味深な話題を振られた

「君は、この島の深層を知ってるか？もし、何も知らずにここに来たのなら、今すぐ戻った方がいい」

戻れなくなるぞ。と添えていた手を強く握られた

『…知ってるよ。この島の深層も、島を利用してよからぬ事を企んでる人達の事も全部ね』

「なら、なんでここに来たんだ？」

『私は傍観しに来た唯の観客だよ
逆に聞くけど君こそ何しに来たの？

ねぇ革命軍Ｎｏ．2』

俺の事知ってんのか…そう言うと顔が少し陰り、此方を探るように見てくるその目

「お前、何者だ？この島の情報は、表立って公表されて無いはず。知っている奴の大抵は、政府と組んでゴマをすってる馬鹿な貴族達だ

お前はどうもそんな感じはしない」

『ふふ、そうだよ。私は貴族なんかじゃない
だとしたら、誰だと思う？』

踊りをやめ、じっと見つめられる
何か、、恥ずかしいな笑

「…本当に誰だ。、まさか政府の奴らじゃないだろうな」

『まさか笑。違うよ、私も政府の人間は都合の悪い不愉快な存在だからね』

頭の先からつま先まで、見ては口元に手を当て考えるNo.2
やはり、僕の変装術は完璧だ。これでまた悪戯してやろう

『はい、タイムオーバー。僕はA、海軍中将だ』

「あの、海の猟犬か？驚いたな。なら今は変装してんのか」

『そうそう、女装でもしないと色んな女性が僕に群がって来ちゃうからね〜笑ほら、僕ってカッコイイし』

自分で言うのかそれ…と言われたけど気にしない
だって事実だし

「…いや、ちょうど良かった。俺もお前に用があるんだ」

用…？革命軍と僕はあまり繋がりは無いはずだけど

「…お前、革命軍に入らないか？」

『…は？』

ちょっと待て、なんでそうなるんだ。一瞬理解が遅れた

「お前の事は色々調べさせてもらってる。海軍中将で有りながら他の海兵とは違い、話がわかるやつと思ってる

もし会えた時には勧誘しようと本部でも名前が上がっていた」

『悪いけど…勝手に目星をつけられて、話を進められても困るなぁ。それに僕は移り変わる気は無いよ』

そうか…と少し残念そうにするNo.2

『そうそう、君は何しに来たの？まさか政府に、裏で支配されたこの島々ごと吹っ飛ばそうとか考えてないよね笑』