海の猟犬2【onepiece】 (ページ3)

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34話ページ3

「あ、おはようございます。ヘルメッポさん」

廊下を歩いていると、欠伸をしながら眠そうなヘルメッポさんが前から歩いてきた

「ん？ああ、コビーか…いてて」

「どうしたんです？」

「昨日飲みすぎたみてえで、二日酔い…」

そう言うと、頭を押えながら辛そうなヘルメッポさん
まあ、あれだけ飲んでいれば…仕方ない

「これからA中将に書類を届けに行くんだけど、一緒に行きますか？」

少し悩んだ末、思い出すようにクザンさんから伝言を頼まれたとの事だったので一緒に行くことにした

似しても、どんな伝言なのだろう

「ねえ、クザン大将からどんな伝言を頼まれたの？」

「あーいつも通りだ。なんでも、朝っぱらから仕掛けていたらしい
あのクザン大将の様子じゃ、説教は長時間コースだな」

そう聞いて、何だか安心した

昨夜は、中将の過去を掘り返してしまったんじゃないかと心配していたのだ

ｺﾝｺﾝｺﾝ

「A中将、コビーです」「ヘルメッポです」

『はーい』と返事を聞き、失礼します。と入室した

『やぁ、おはよう。昨日は良く眠れた？
そうそう、紹介するね。この間移動して来るって言ってた2人だ』

先程まで話してたのか、テーブルを囲んで座り、テーブルの上にはティーカップが3つ置いてある

中身が空な所を見ると、長く話し込んでいたんだろう

僕らを見るとすぐに敬礼する新兵2人をみて、僕達も敬礼する

「本日から移動となりました、バナー･クローバーです。よろしくお願いします」

「今日から移動して来た、ツバキって言います！よろしゅう頼んます！」

バナーと言う青年は、すごくキッチリした印象を持った。スケジュールを1秒もズラしたくないってイメージが感じ取れた。バレル型の眼鏡が相応しい

もう1人のツバキって子は、少し訛りのある話し方からしてワノ国出身なのだろうか。バナーとは違い元気で愛嬌があって、話しやすそうだ

『バナーは中佐、ツバキは少佐。2人とも凄く強いから、時間がある時に手合わせでもしてごらん』

そう言い、残りのお茶を喉へ流し込む中将

ｶﾁｬｯとカップを置くと、バナーが立ち上がりとカップを集めだした

咄嗟に「僕がしますよ」

そう言い、手を伸ばすと「結構ですよ、コビー大佐」と断られてしまった

『流石気が利く〜、ありがとう〜』

と言う中将の言葉に、いえ。と少し微笑むバナー中佐
初日でテキパキとAさんのサポートをこなす

「(…なんだろこの気持ち、)」