海の猟犬2【onepiece】 (ページ17)

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46話ページ17

「死島…ですか、」

「ええ、あの島は色んな海流に囲まれているの。ゴミや瓦礫は勿論、動物や人の死骸も流れ着いてるわ

そして、稀に珍しい物も流れ着くそうよ」

珍しい物…悪魔の実だろうか…？

「それに噂では、あの島の森には化け物が住んでるんだとか…1度入れば戻って来れないって言うのも良く聞くわ」

「…化け物ってどんな姿なんですか？」

「知らないわ。行ったことないもの、行こうとも思わない」

化け物…1度入れば戻るのは困難…、か
黙々と考えていると、1曲がちょうど終わったようだ

「楽しかったわありがとう。それと、もしあの島へ行くのなら一つだけ…

死なないようにね。素敵な桃髪のお兄さん」

「ありがとうございます、僕も楽しかったです。またお会いしましょう、ロベリアさん」

綺麗な黒髪を揺らしては、去っていくロベリアさんを見送り、僕も給水をするため広場から離れる

ヘルメッポさん達はどうしてるんだろうと、喉を潤しながら辺りを見回す

ダンスをして楽しむ人、カジノで盛り上がる人、食事をしては会話を楽しむ人、たくさんの人で溢れていてすぐには見つけられない

「(僕も、もう少し情報が欲しいな…)」

次はどうしようかと考えていると、後ろから肩を優しく叩かれた

振り返ってみると、ロベリアさんより年上だろうか緩くウェーブした金髪に真っ赤なリップ、切れ長目の女性がいた

「隣、良いかしら？」

「はい、どうぞ」

ありがとう。と微笑むと隣に足を組んで座る女性。片手にはワイングラスを持っている

結構飲んでいるのか、ここまでワインの匂いがした

「ワイン、お好きなんですね」

「ええ、貴方は飲まないの？美味しいわよ」

「僕は、あまり得意ではなくて」

そう言うと、あら、勿体ない。と言ってグビっとワインを飲み干す

「(ご、豪快だなぁ…見かけによらず飲み方は海賊のようだ)」

「ふふ、豪快で驚いた？私ね海賊してた事あるのよ。もう辞めちゃったけど」

「海賊ですか…、」

「もう何年も前の事だけどね。今はいい人を見つけて、こうしてワインを飲みに参加させてもらうの」

満足気にそう言うと、次のワインをボーイから受け取る

「海賊時代のことを忘れる為でもあるわね、」

ワインをクルクルと回して香りを楽しむ女性。酔っているのか見ず知らずの僕に、ペラペラと話しかけてくる

すると急に、貴方は？と聞かれた。隠し事は無しねと付け足され、海軍という事を話してもいいのかと考える

「ぼ、僕は…」