海の猟犬2【onepiece】 (ページ13)

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42話ページ13

『さてさて、諸君よ。準備は出来た？』

朝から、部下たちを叩き起し早朝から船を出した
今回の強化特訓は僕を含め、5人

うん、皆顔色いいな。1人を覗いて

『だから言ったろ？早く寝た方がいいって』

「は、、はぃ」

目の下にクマができているコビー大佐
あれから寝付けなかったのだろうか？

まだ着くまで時間はあるし、体力も温存しないといけない

『じゃあ、大佐殿以外は周りの警備、物資確認、調達って事で。はい、解散』

「うっ…」

「おいおい、コビー大丈夫かよ」

『全く、ほら。寝に行くぞ
幸い、ログを貯めるため1つ手前の島に少し滞在するし、まだ気を詰めなくて良い』

コビーの首根っこを掴んでは、船内へ引きずる
後ろで大丈夫だの、離して下さいだの言っていたが無視だ

部屋のドアを開けると、ベッドへ放り込んだ

「な、何するんですか！！」

『何って…そんな寝不足で良く大丈夫、なんて言ってられるね。大佐っていう立場で、自己管理も出来ないようなら辞めてしまえ

変に意地張って足引っ張られても困る』

近くにあった椅子に腰掛け、足を組む
厳しいことを言うようだけど、これは君のためでもある

「ｯ…そう言うAさんはどうなんですか！

後先考えずに、どこか消えてしまう自由人ですし！
危機感なんて全然僕には感じられませんッ！」

なんでこうも意地はるかな…

『はぁ…分かった。なら、僕と一緒に寝る？』

「は？！な、なんでそうなるんですかッ！？」

顔を赤くして慌てるコビーに近づき、ベッドの隣に座る
…なんでそんな赤いの。女の子じゃあるまいし

『はいはい、眠くて苛立ってるんでしょ。君は自分でよく分かってるけど、立場上頼れなかったりして疲れてるんだ』

そっと、肩を抱き寄せ横になれるように促す

「えぇっ///、ちょｯ…！」

『良かったね、今なら僕を独り占めだ！

もっと頼ってくれていい、その為にA中将が居るんだから』

恥ずかしさからか、暴れるコビーを抱きしめる
僕は華奢かもしれないけど、力は強いんだからね

『ふぁ〜あ、僕も寝るから静かにしてね』

そう言うと、本当に静かになった
またするりと抜けられて眠れていなかった、なんて事にならないようガッチリと締め付けてやった

暖かいなあ、誰かと眠るのはいつぶりだろう

昔…誰かとこうやって眠った気がする

それに、ちゃんと眠るなんて事も久しぶりかも
睡眠なんてあってないようなもんだったし

ゆっくり、ゆっくり、落ちていく