海の猟犬2【onepiece】 (ページ12)

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41話ページ12

『だから凹んでないで、強くなれ。身も心も。君たちが居てくれないと、僕も困る

特に君がいないと』

曇りのない綺麗な瞳で、僕を見つめるAさん
慰めるのは苦手と言っておきながら、僕にとって十分だ

「僕…ですか」

『そ。周りをよく見て、人のいい所を引き出せて、真面目すぎる大佐の君が』

ああ、何だ。この人はちゃんと僕を見てくれている

役割を横取りされたから何だ、僕はこんなにも信頼されているじゃないか

「凹んでいませんよ、僕はAさんのような強い人にいつかなるんです！Aさんの傍で僕は誰よりも強くなってみせますッ！」

『期待してるよ』

僕、Aさんが好きだ
悪戯好きで、どうしようもない自由人だけど大切な人だ

そのヘラっと笑う表情も、そっと頭を撫でてくれる手も…

手…？

「ｯAさん！？えぇ手？！ああ、え！」

頭を撫でられている！？
撫でてもらう事なんか、今まで無かったから無性に恥ずかしいッ///

『うは、髪サラサラ〜綺麗だね笑』

嬉しさと恥ずかしさで目が回る…心臓に悪ぃ

すると突然

『そんな貴方に速報です、私Aアナウンサーがお届けいたします。強化特訓としてある島、トート島という場所へ向かいます

別名【死んだ島、死んでいる島】と呼ばれるそうですね

因みに、明日から向かうそうなので今すぐ寝る事をお勧めします。以上Aチャンネルからでした☆』

僕はすぐさま部屋へ走って眠った
走っている途中、Aさんの悪い笑い声が聞こえた

『うはは…は、あぁ、言い忘れてたけど、僕だけ別行動なんだ許してね笑』

にしても今日は、月が綺麗だなぁ…

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クザンside

ちょっと小腹も減ったから、厨房に向かおうと歩いていたら見覚えのある姿が見えた

「なーにしてんだ、あのワンコ」

廊下から外に繋がる窓を除くと、夜な夜な何かしている

また、彼奴なんか仕掛けてんの？

会議の後、すぐ様逃げようとする奴を捕まえバケツを取ってもらった。話によれば、自製の接着剤らしい

「おいおい、夜な夜な何してるのよ」

『こんばんは。クザンさん
さっき部下に、クラッカーをお見舞した片付けですよ』

片付けとか、そういう所はきっちりしてるのな

「やめなさいよ、部下が可哀想じゃないの」

『嫌ですよ、僕の大切な可愛いおもちゃなんですから』

クザンさんが僕に付き合ってくれるって言うなら、別ですけどと、可愛い笑顔で言い寄って来た

絶対嫌。