海の猟犬2【onepiece】 (ページ2)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:9,263 hit

33話ページ2

よぉ、俺はクザン
海軍大将青キジってのは、俺の事だ

今日も俺のモットーである、だらけきった正義を貫いては、仕事をサボる為自室に戻る所だ

だって面倒臭いじゃないの、書類やら報告やら…
優秀な部下に任せた方が絶対早いしな

そうだ。仕事を与えてるんだから、サボりって訳じゃねえ
これは…指導だ

そんな下らない事を考えていれば、俺の長い足だとすぐ自室まで着いた

「(昼まで寝るか…)」

部屋に入ろうとドアノブを握りドアを開ける

ﾊﾞｼｬｯ！

「！ｯと〜、危ない危ない」

なんと上から水が入ったバケツが落ちてきたので、片手でキャッチしてやった

「全く、ほんと下らない事が好きだなぁ。あのワンコ

俺がこんな見え見えな罠に引っかかる訳ないじゃないの」

誰の仕業かなんてのは、本部に居てりゃあ皆わかる

バケツを置こうと、もう片方の手で持ち手を掴んだ時だ。
とんでもなく嫌な予感がした

ただ単に感じる嫌な予感

「(まさかな、。)」

嫌な汗をかきながら、接着剤が塗られて無いことを願いバケツから手を離そうと動かしてみる

…、最悪だ

ｺﾝｺﾝｺﾝ
「クザン大将、すみません少し宜しいでしょうか」

ったく、こんな時に限って誰か来やがる。少し不機嫌になりながらも返事をし、部屋へと通してやる

「失礼します。ぁ…えと、クザン大将…それは？」

「何処かの馬鹿ワンコのせいだ」

まあどういう事かと言うと、受け止めたはずのバケツの底に接着剤が塗られていて取れない。加え、持ち手部分にも塗られていたようで、現在丁寧にバケツを持っている状態

俺、これからずっとバケツと過ごすのか？
そうだな、今の俺が出来ることと言えば水撒きくらいか

完全に油断した

「取り敢えず、資料をここに置かせて頂きますね…

どうするんですか、それ。」

「どうするってそりゃあ、……どうするんだ？」

いや、知りませんよ。と冷たく返ってくる

「まぁ、いいか。あの馬鹿ワンコを捕まえて外してもらうまでだ。それまでよろしくな、バケツ」

そう言って中の水を全て花瓶へ移すと、そのまま空のバケツを抱いてソファに横になる

「(何か…変な夢見そうだな、)」

流石大将と言うべきか、何事も無くそのまま本当に眠りについていた

「(ま、俺には関係ないけどね)」

数時間後にまた噂の彼が、叱られるんだろうなと思いながら今日も仕事を頑張る下っ端の俺です

～～～～～～～～～～～～

ﾋｰﾝ、雉さんの口調なぞ