海の猟犬4【onepiece】 (ページ43)

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151話ページ43

シロを拾ってから数日、無言を貫くツンケンした様子は相変わらずで、今日の稽古でも不真面目なシロ

私が注意するさなか、何故か元帥達から急に呼び出された

「あ"〜…、何かしてしまったんだろうか。心当たりはない筈だけどなぁ…、。真逆、お前何もしてないだろうな」

『…なんで僕』

「お前しかいないだろ！今まで呼び出しなんてされた事無いんだぞ、私は！！」

シロは分かってないんだ、センゴクさんに呼ばれると言う事の意味を。大将もいるんだぞ、特に怖いのが赤犬ことサカズキ大将。私が1番苦手とする御方だ

あ〜…！怖い怖い怖い！！

「ｺﾞｸﾘ…、アイビーです失礼します」

「嗚呼、来たか。…あの子も一緒だな」

『…』

「その餓鬼か…正体不明の餓鬼っちゅうのは…！」

地面が震える位に低い声のサカズキさん。、やっぱ怖い
てか、やっぱお前じゃねぇかよシロ

さすがに喋ってくれよ…、サカズキさん相手にシカトはマジで殺されるぞ((

「おい餓鬼。海賊ハリルの手配書に小さく映るコレは、貴様か？どうなんじゃ」

『…

拾われたんだ、僕…ハリルに、

逆らえば待っているのは拷問。ここに連れてこられた時、ほんの少しでも安心しちゃった

ごめんなさい……僕は海賊です

海賊の、A・エリュシオン……僕の名前』

驚いた…ただ単純に
A…、、それがシロの本当の名前

センゴクさんも、Aがあっさり自白した事に驚いたのか、目を丸くしている

『罰は何なりと受けるよ…、ここは悪い人を刑戮する場所だったんだね。…良かった、僕は運が良い

罰をきちんと受けられる場所に、来れたんだから』

「随分と威勢がいいのぉ、お望み通りそのつもりじゃあ」

そう言うと、ボコボコと煮える腕を構えるサカズキ大将に焦りを覚えた。今ここでシロを殺してしまうのか？何か理由が…と思考が巡る

「ちょ、っと待ってください…！コイツにだって何か理由があるんでは無いでしょうか

さっき、拾われたって…生きる為に海賊になるしか方法が無かったのかもしれない…！」

「生きる為であっても海賊になろうものなら、悪は悪じゃ
罪な事には変わりない。海賊になるくらいなら、死んだ方がマシじゃ…！」

「それでも、まだ子どもです…！」

「子どもであろうと無かろうと、海賊なら関係ない！」

どうにかして、シロを助けたかった。まだ生まれて高が7.8年だ。必死に生きてきたその命を無駄にさせたくない

お前はもっとこの世界を見るべきだ