海の猟犬4【onepiece】 (ページ41)

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149話ページ41

それからと言うもの、食堂へ連れて行ったり修行部屋や造船所等を、案内という形で散歩させた

特に興味がある様子は無いが、まぁいいだろう

「もう、こんな時間か1日は早いな。ざっと案内したが、どうだ本部は広いだろ？」

少しずつ日も暮れて、空がオレンジ色になって来た。海風も強くなってきたので、中に入ろうと促すと何故か立ち止まるシロ

「ん？どうした、造船所ならさっき案内したぞ」

「…」

「ほら、もう直に暗くなるし子どもは、風邪をひきやすいって言うから戻ろう。また案内してやるよ

シロも今日は疲れてるだろうし」

造船所の方をじっと見つめ、動かないので仕方なく手を引き本部の中へと入った

特に部屋がある訳でも無いので、自分の部屋にシロを入れた

「あ、片付けてなかったか、…。悪いな、今日はここで許してくれ」

資料やら、本やらが無造作に散らばる部屋。シロには申し訳なかったが本棚の端っこに、綺麗な布を敷きクッションをいくつか置いてやった

…さっきから妙に顔色悪い
部屋に入ってからは着いてこようとしないし

「どうした、気分悪いのか？」

『…、』

「何だ？よく聞こえない」

『、帰…らないと……ｯ』

初めて聞いたシロの声。やっと聞けたと思えば、どこか怯えるように帰らないと、叱られると言う

目線も逃げ道を探すかのような目つきで、視線を飛ばしている
…心做しか、呼吸も少し荒い

『帰らないと…ｯ、叱られる！！』

「うおっ、ちょっと落ち着けって！な…！」

『ｯ、離せ…！』

バタバタと暴れるシロ。今まで大人しかったのが嘘のようだ
何があるのか知らないが、この様子じゃ落ち着けないだろう

「…ｯ、悪い、」

手で目を覆い、能力を使った。するとスっと力が抜け、眠りに落ちたシロ

一体なんだったんだ

怖い思いをしたって説は、ある意味正解なのかもしれない

「…訳ありか、」

上から布を被せてやり、距離を置いて自分も仕事を始めた

今だけでも、幸せな夢をみて眠れば良い
幸せな夢程、起きた時は辛いが私がお前の傍にいよう

いつか自分の口で話してくれる迄、待つからさ

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かえらなきゃ

また、いたくされる

ああ…いやだなぁ、こわいなぁ、くるしいなぁ

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幼少期って響きがいいんだ(
何より書きやすい