海の猟犬4【onepiece】 (ページ5)

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119話ページ5

ヘルメッポside

「は…？な、何で……ほ、本当なんすか、クザン大将…」

「嗚呼」

少し離れた所で壁にもたれ掛かりながら、軽く返事を返して来るクザン大将

そんな事よりも、コビー達とどうにか天竜人や政府から遠ざけようと話し合ってきたのに…もうバレていたなんて…！！

『うは…、そんな深刻そうな顔しないでよ。
大丈夫、奴らになんか従わないしエデンも渡さない』

「そ、そんなこと言ったって…！」

『そう…大佐殿には、言わないでくれるかな…。彼には僕がいなくなって、迷惑をかけすぎた。これ以上迷惑はかけられない』

「あいつは、そんなこと思ってませんよ…！！いつだって中将の傍にいたいって思ってる！」

『僕の問題だ…、きっと重荷になっていつか潰れちゃう…。そんな彼は見たくないんだ…、勿論君がそうなる事も絶対に見たくない、』

「じゃ、じゃあ…どうするんすか…、俺達はどうしたら良いんですか！」

『勿論、上手くやってみせるよ…！』

ｶﾞﾁｬｯ！

「お待たせしました、！久しぶりにいれたので、口に合うか分かりませんがセイロン茶です」

『ありがとう…！』

「ヘルメッポさん達の分もありますよ！どうぞ」

「…あ、嗚呼…サンキュな、」

「俺の分もあるの？気が利くじゃないの」

飲むと落ち着くはずのお茶が、今日は飲むと不安が広がる様な気分だった

何であんな澄ました表情ができるんだよ…！あんたはどう転がっても自由は無いんだぞ

天竜人からも政府からも目をつけられているとなれば、自由なんてものはない一切無い

上手くやってみせるって…一体どうやって……！！

「…楽しいお茶会中で悪いがそろそろ時間だ。もう出てくれ」

『…楽しかったよ、久しぶりに君達の顔が見られた。もう少しここで頑張るよ』

「Aさん…、」

『お茶、美味しかった…！また飲ませてね』

「はいｯ！」

今度はいつ会えるか分からないけど、コビーも単純で中将にそう言われたら今月1番な笑顔で部屋から出た

俺が振り返り中将を見ると、人差し指を口に当て微笑む中将

「ｯ…！」

ﾊﾞﾀﾝ…

────────────────

…ふぅ

どうしたもんかな…、、

上手くやると言ったものの、いい案が浮かばない

さっきまでの楽しい時間が一瞬でなくなった寂しさから、先程飲んだカップを手に持つ

『、やだなぁｯ……、、！』