海の猟犬4【onepiece】 (ページ34)

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番外編ページ34

《香水》

「…、」

「…？何見てんだ」

そりゃ、我らがA中将。仕事とは言え、図体のデカい大男を周りに何やら任務の話をしている様だ

心配だ…すごく心配だ、

「中将が心配なのは分かるけどよぉ、貧乏揺は辞めろよ」

「…ﾁｯ、僕のAさんに触るな」

「黒いコビーになってるぞ〜」

僕達より少し身長が高いとは言え、華奢なので大男達に囲まれていると、まるでAさんが子うさぎに見える

そして、あの男。さっきからAさんの腰に手を添えるような仕草が見られる……許せない

「ちょっと、行ってくる」

「おいおい…」

『だから、君達には今回護衛を頼みたくってさ。引き受けてもらえる？』

「そりゃ、お易い御用だ」

『ありがとう、助かるよ』

…先程から僕の右側に立つこの男。変に手をまわして来やがるバレてないと思ってるのか

全く面倒臭いな

でも、今回の任務でコイツらの力は使えるので変に争いたくない。仕方ない、我慢するか…

『うあっ！///ちょッ…、こ、困るなぁ。、そいう言うの』

「案外いい反応するんですね、中将殿…笑」

『セクハラは感心しないなぁ…、僕のセコムが黙ってないよ』

「セコム…？」

ガシッと音が鳴るぐらいに大男の腕を掴む、僕のセコム
あ〜、ほら言わんこっちゃない

普段優しい人が怒ると凄く怖いって言うのは、大正解らしい
僕も偶に怒った彼のこと、凄く怖い時あるもん

「Aさんにまだ、何か…？」

「い…いやッ、もう話は終わったから大丈夫だ…、！」

「そうですか、ならご自分の職務に戻って下さい」

は、はい…ｯ！と走り去っていく大男達
いやぁ〜、僕の部下兼セコムは怖いねぇ。全く恐ろしいや

『…君、怖いよ。ただケツ撫でられただけだよ』

「ただでは済まない一件ですよ…、もっと警戒して下さい」

『仕事だもん、仕方ないよ』

そう言うと、手を引かれコビーの部屋まで連れてこられた
道中は無言。見聞色を使わなくても、溢れ出る嫉妬オーラ

部屋に入ると、直ぐ鍵を閉められた

「…やっぱ匂いついてる」

『そ？あまり分からないけど』

ｼｭｯ

『ッ、何すんの！』

「僕の香水です…Aさんが無防備すぎるから仕方ないですよね」

『いや、かけ過ぎ…逆に臭いよ』

「もっといい方法もあるんですよ？そっちにします？」

『ぇ、遠慮します…』

その日を境に、Aさんから漂う匂いが変わったとかで同じ匂いの人がもう1人居るので、変に手を出す人が減ったとか