海の猟犬4【onepiece】 (ページ32)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:5,190 hit

番外編ページ32

《喧嘩してみた》

『君、これで何回目！？無茶ばっかしやがってッ』

「常習犯のAさんには、言われたくないですッ！」

任務とは言え、ここ最近ずっと怪我ばかりして帰って来るコビー。今回もまた無茶したようで、怪我が多い

『僕の事はいいの！僕は君の上司として心配してるのッ！！
全く…ほら、医務室行くよ』

「…いいですッ！僕自分でできますから…！」

『届かない所もあるでしょ…ッ！』

「もう、ほっといて下さいよ…！！」

コビーの手を掴んだら、振り払われた。こんな事は今まで無かったから驚いて、僕もムキになった

『そう！じゃあ、もう良いよ。好きにすればいい』

そう言い捨てて、その場を離れた

僕も大人気ないなぁ…。、怪我してる部下を放ったらかして

…、

「あぁ〜…！やっちゃったぁ…。
こんな事言うつもり無かったのにぃ…僕のバカ…！」

どうしよう。Aさんに絶対嫌われた、そんな自信しかない
髪をぐしゃぐしゃかきあげ、先程の自分の言動を振り返る

…やっぱり、駄目だ

……謝らなきゃ

本部中を走り回って、Aさんを探す

あんな事言ってしまったけど、いつもほんの少し擦りむいただけの怪我でも心配して、手当てしてくれるのが凄く嬉しい

頑張れば、Aさんは見てくれる。僕は強くなれるって思って無茶な事も増えた

あんな事言うつもりなんて、本当に無かったんだ

「あ…！Aさん…ッ！！」

『…何だよ』

「さっきは…本当にすみませんでした。心配してくれたのに、僕…酷い事を貴方にしてしまいました」

手当して貰えるのも、心配して貰えるのも本当はすごく嬉しかったし、貴方に近づきたい一心で無茶してでも頑張って来た事、正直に僕の気持ちを伝えた

『ふーん…僕は君の事、だい……』

大嫌い…、そう言われると心で覚悟をしていた
きっとそうだ。大嫌いって言われてしまう

『君の事…た…大切、……な、んだょ…///』

「え…///」

Aさんが、今まで見せた事ない赤面をするから僕まで赤くなってしまう

申し訳なさそうに、目を伏せながら大切だと言ってくる

僕はこれ程可愛いと思った人は、見た事ないかもしれない

『僕も、悪かった…。ほら、手当てしに行こう？』

「はい！！///」

何とか、仲直り(？)もできたし、よりAさんを好きになったある日の出来事でした

…大好きって言わせたかったなぁ(