138話 腐…かもしれない ページ25
コビーside
わからず屋のAさん
僕がこんなに頼んでも、今日は聞き入れてくれなかった
暴走した時だって、グラントと喧嘩した時だって僕の言葉を聞いてくれたのに
まだ足掻いてやる、まだ諦めたくない…！
時間切れなのは分かってるけど、Aさんを押し倒した
押し倒しても尚、余裕そうな表情が僕を苛立たせる
こんな余裕の表情も出来ないくらいに、1度負かさせてやりたい
僕だけが貴方の事を思って、狡い。…馬鹿みたいだ
Aさんを説得しようと出てきたつもりが、上手く説得され丸め込まれたのは僕の方なのも悔しかった
「嘘じゃないですよね…、」
『勿論』
人の記憶が薄れるまでの期間、僕は彼が居ない時間を過ごさないと行けないのか…
嫌だなぁ…ずっと傍にいたい
そう思っていると、少し顔を赤らめたAさんが退いてと言ってきた
別に退いてもいいんだけど、いつも僕が揶揄われて負けた気がしているので、少し意地悪をしてみた
そしたら、あろう事か監視員に見つかった
本当ならここで僕は、照れて逃げる所だがAさんの焦る表情に少し興奮した
「Aさんも、焦るんですね。いい事知りました
別にいいじゃないですか。思う存分見てもらいます…？笑」
なーんて、言ってみた
まぁいつか絶対、僕に振り向かせて見せるけど今回は見逃してあげますねAさん
似しても、薄すぎる身体…僕が腹に乗るだけで動けなくなるんだもん。海軍から出たら、襲われまくるんじゃないかと不安になる
僕より強い筈の細い手足…
恥ずかしさから赤みがかる表情…全て僕を誘う
「(あぁ…まずい…、本当に閉じ込めてしまいたくなる///)」
白くて、、陶器のような貴方だから、他の人に触れられるときっと壊れちゃう
だから誰も来ない僕しか知らない場所で、大切に大切に仕舞う
そんな事が出来たら、貴方は僕だけを見てくれるのになぁ
そんな事出来やしないんだけど、ね
でも、僕は本気だから…
『僕も時間切れか』
監視員に打ち切られ、連れて行かれるAさん
話を聞くなり、外出許可だった事が分かった
ずっと出られるようになった訳では無かったんだ…
邪魔が入った事にムカムカしたけど、それ以上にAさんは思ったより押される事に弱いのが分かった
「普段から僕を揶揄うからですよ」
今度はどう焦らせてやろうと、Sな僕が語りかけて来た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夛湖 (たこ) | 作成日時：2023年12月24日 14時
