132話 ページ19
「本当に、すまなかった……、、」
『アッシュが帰って来てくれた。それだけで十分だよ』
「…今まで辛かったよな、、1人にして本当にごめん」
風が気持ちいい外のバルコニーへと移動し、今までの話を語り合った
勿論、僕自身の事も全部……
「これからは、俺もお前を支えるから…!こんな姿だけど、お前の力になってみせる」
『うはは…、ありがとう』
「お前だけでも無事で良かったよ、本当に…」
サァァっと吹き通る風が、木の葉を連れて僕達の間を抜けていく
『…うはは、ライラが見てるのかも』
「はは、そうかもな。俺達が話してるのが羨ましいんだ」
『うははっ』
ふとライラも居る想像をすると、とても幸せな気持ちになった。…もう二度と僕達が揃う事は叶わないけど、それでも僕らの絆は切れないから
僕はこんなに素敵な仲間達と出逢えた。この思い出は決して無くならない
そうだ、僕も覚悟を決めなくちゃ
『アッシュ、君に話したい事があるんだ』
「ん、何だ?なんでも聞くぞ」
・
・
・
「Aは、そうしたいのか…?」
『うん。…僕を引き止める?』
「引き止めて欲しいのか…?
違うよな。お前は俺に、背中を押して欲しいんだ
お前の人生は誰のものでも無い、お前のもの
お前が自分で決めて、生きてくんだ
Aが決めたんなら、俺はただ親友であるお前の背中を、押してやるだけだ」
『そうだね…ありがとう、お陰で決心できたよ』
「俺はこんな姿になっちまったから、大したことは出来ないけど、いつだってお前を見守ってる
俺はここで待ってるよ」
…僕の計画を全てアッシュへ話した
きっと上手くいく…上手くいくはずなんだ、
『ありがとう』
誰も、居なくなって欲しくない
皆、僕の大切な人
僕のせいでライラみたいに死んでしまう人が、これからもこの先も出ないように
僕が上手くしないと
僕が欲しいなら捕まえてみろ
エデンが欲しいなら奪ってみろ
絶対に手の届かない所に逃げてやる
それは一生、手の届かない場所
どうせ残り少ない時間だ。、
したい事をして生きようじゃないか
『あ、そうだ。ライラの弟、僕の部隊なんだよ』
「え!マジかよ…!」
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作者名:夛湖 (たこ) | 作成日時:2023年12月24日 14時