海の猟犬4【onepiece】 (ページ16)

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129話ページ16

コビーside

やはり浴場にいたAさん

入って来たのが僕だと分かると、湯船でちゃぷちゃぷと遊びだす。その時もやっぱり目を合わせてくれなかった

僕も湯船に浸かるが、Aさんとの空いた間が心の距離の様で最初は無言が続いた

腕を見ると、まだ残っている注射痕とかじり跡が痛々しく残っている

「(何処も彼処も本当に白いなぁ…、)」

別に変な意味は無いが、見る所全てが白い

お湯に浸かって血行が良くなっているのもあって、少し赤くなっている肌

鎖骨にはエデンの印が見える

「(ぃ、色気が…ｯ凄い…、///)」

そんな雑念は振り払い、どうにか自然な流れでAさんと話が出来たらと話しかけるも、要件は何かと痺れを切らされた

『もしかして、僕に同情してんの…？』

心配している事を伝えると、少し強めに言い放たれた言葉
Aさんの圧に押されながらも、僕も伝えたい事は伝える

『君は優しいね…
でもその優しさが時に人を傷つける事、忘れちゃダメだよ』

そんな事を言われ、ふと自分が言った言葉を振り返る
何か不味いことを言ってしまったんじゃないかと、思いを巡らせる

すると、先にあがると湯船から出たAさん

浸かっている時は気づかなかったが背中を見ると、無数に広がるまるで痛めつけられるような傷跡が沢山あった

きっと、海賊時代の時に付けられたんだろうと思う

じっとその傷を見ていると、Aさんから服を借りるね！等と言う衝撃発言に、声を漏らす

「えぇｯ！？ちょっと待って下さい…！僕はどうやって出れば良いんですか…！？」

流石に全裸で歩き回るのは、補導される((
それ所か、もっと酷いだろう(

『後で、着替え持ってくるから許してねー』

「ほ、本当に行っちゃった…、」

静かになった更衣室、本当に僕の服を着て行ってしまったんだと思ったらすごく不安になった

Aさんを信用していない訳では無いが、絶対に忘れてしまうだろうという自信が僕の中にはあるのだ

「どうしよう…、」

取り敢えず、どうにも動けないのでAさんを信じて待つしかない…！、

そう思いながら、肩まで湯船に浸かった

「(あぁ…、Aさんが僕の服、覚えてますように…)」

目を閉じて強く願った

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あれからやっぱり忘れていた様で、ヘルメッポさんに助けてもらいました…((