海の猟犬4【onepiece】 (ページ13)

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127話ページ13

コビーside

食堂へ入るなり、あるテーブルを囲んで揉めている
よくあるいつもの口喧嘩。そう思っていたが、見覚えのありすぎる白髪を見て、すぐに違うと分かった

「Aさんだ…、何で此処に」

ここから表情迄は伺えず、自分の腕を掴みながら俯いては周りからの罵詈雑言を浴びせられている

「ﾁｯ…ん？何だこれ。…はは、首輪なんか付けられてんのか」

「エデンだかおでんだか知らんが、犬は大人しくハウスにでも戻って、骨でもしゃぶってろ」

『ぎゃあぎゃあと良く騒げるね。しゃぶる骨は君の骨にしようか…あ、でも脂っこくて不味そうだからやっぱ辞めた』

負けず嫌いを発揮してはまた、奴らを怒らせるAさん
テーブルに置かれたカップを手に持ちお茶を飲もうとした時、奴らが邪魔をして紅茶を被ってしまう

「アイツら…！」

「…、」

隣でヘルメッポさんが怒る。そろそろ止めないと

「おい！何の騒ぎだ！！」

「ﾁｯ、」

食堂に来た怖い教官によって、喧嘩寸前のピリピリした空気は無くなった

教官に怒鳴られる前に、Aさんから離れて行く奴ら。あんなのが同じ海兵だとは思いたくない

「だらしないぞA。すぐ片付けて着替えて来なさい」

『はーい』

空っぽになったカップを片付けようと、立ち上がり返却口へと戻しに行くAさん。途中、こちらに気づいた様で近付いてきた

『びしょびしょになっちゃった。お風呂入ってくるよ』

「大丈夫っすか…中将」

ヘルメッポさんの言葉に大丈夫大丈夫〜とヘラヘラしては、食堂から出て行く姿を見送る

「…目を合わせてくれなかった」

「あ？そういう日もあるだろ」

いつもはちゃんと目を合わせてくれるのに、、今日はヘルメッポさんにだけ視線を向けてた

少しモヤモヤしながらも、朝食を摂る

「前迄は皆、Aさんを見ると憧れや好意の目を寄せていたのにね」

「そうだな、」

今じゃAさんに向けられる視線はどれも、異質のものを見る様な目線に変わっていた

どんな気持ちなんだろう…きっと辛いだろうな

「ヘルメッポさん、特訓ですが10時にしてもいいですか？」

「別に構わねぇけど、何すんだ？」

「Aさんと話してくる」

そう言い残し、食器を片付けAさんが向かったであろう風呂場へと向かった

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偶にヤンデレコビーとか欲しくなりません…？私だけ？