真反対カップルの日常

なかなおり(リクエスト) ページ23

・




『……』

「ミルクティー、どうぞ、温かいのにしておきました」

『ありがとう』



いつも通りの甘くて温かいミルクティーを飲むと、また自然と涙出そうになる



「……この間は意地を張りすぎました、もっと、ちゃんと落ち着いて言っていればAさんだって」

『ううん、私が悪いの、ずっと心配してくれて、私みたいなバカにもわかるように説明してくれてたのに、世人くんが正しいのに』

「もう大丈夫です、Aさんは悪くないです」



そう言って、ぎゅっと抱きしめてくれた

あの時の震える、少し強い抱きしめ方じゃなくて

優しく、安心させるように抱きしめてくれる




そんな事されると泣きたくなる




『迷惑かけてごめんね、心配かけてごめん、助けてくれてありがとう、、』

「こちらこそ遅くなってすみませんでした、犯罪を無くしたい以前に、大事な人も守れないなんて」

『やめて、守ってくれた、だって何もされてなかったもん、大丈夫だよ、ありがとう』




なんで私が慰められてるんですか、と少し強めに抱きしめてくる世人くん

いつものいい匂いと、少し汗の匂いがする
必死に探してくれたんだな、と改めて気づいて強く抱きしめ返す




『世人くん、今日は一緒に寝ませんか』

「いつも寝てるじゃないですか」

『どっちかが早く寝て、どっちかが早く起きるから、今日は一緒にベッドに入ろう』

「良いですよ」

『今日はずっとぎゅーして寝てね』

「暑くても知りませんよ？」

『暑くてもいいよ』

「じゃあ、そうしましょう」




そう言って、少し離れて顔を合わせて笑い合う




世人くんの隣に居れるのが、私でよかった





・




リクエストありがとうございました！

3つほどのリクエストを組み合わせてひとつのお話にしたので長くなって申し訳ないです……！



リクエスト嬉しいので、まだまだお待ちしております！





・

たまには(リクエスト)→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す