. ページ10
・九重side
「……った、」
謎のあたたかさと
頭痛と体の重さにゆっくり目を開けると
「は？」
腕の中には何故か小さく丸まってスースーと寝息を立てている彼女
なんでこんな所で、と言うかなんでソファで寝てた
ぱっとローテーブルの上を見ると、そんなに多くはないが点在している酒の空き缶
「………………何にも思い出せない」
『ん……、ふぁぁぁぁぁあ、、、あ、世人くんおはよお』
「おはよ、うございます」
『うん、ちょっと失礼します、御手洗行ってくるね』
「あ、はい」
キツく抱きしめていた腕を緩めると、スルッと抜け出した彼女の後ろ姿を見ながら、小さいな、なんて改めて思う
『世人くん、体調どう？しんどくない？』
「頭痛が少し、あと身体が重たい感じがします」
『そりゃそうだよねぇ、ベッドまで運んであげられる力が私にあれば…』
「いや、無理でしょうし、Aさんにも迷惑かけたみたいなので」
そう言うと、何も覚えてない？とおずおずと聞いてくる
待て、何をした、記憶のない間に
「それが、覚えてなくて」
『そっか！！うん、ならいいや！』
「え、なんですか、あの格好で寝てたこと自体普通じゃありえないことなのに…」
『そうだね、うん、ちょっとだけ私が幸せになっちゃったなぁってだけ！』
「なんですかそれ」
内緒〜！と嬉しそうに笑うAさんを見ると、知らぬが仏なのかもしれない、なんて思った
『あ！世人くんは他の女の人と飲むの禁止！これは束縛じゃなくてね、世人くんの名誉と評判のために…』
「？別に飲む予定も、飲む気もありませんけど」
『〜〜〜〜〜好き！』
「えぇ、知ってます」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 767人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
st(プロフ) - テレビドラマの俳優の事をカッコいいとほめたら九ちゃんがヤキモチやいちゃうなどの話が見てみたいです！ (2020年9月9日 23時) (
レス) id: 4b9d124ab4 (このIDを非表示/違反報告)
総花(プロフ) - こんばんは、新しいお話も楽しく拝見させていただいてます！またリクエスト失礼したいのですが、できないことや分からないことが言えるようになった九重くんが素直に思ったことを聞いてくるようなお話が読みたいです！毎度の事ながらアバウトですみません。 (2020年8月22日 22時) (レス) id: 3c37e46137 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - お酒で少しオラオラになる九重も見たいです！！よろしくお願いします（＾ω＾） (2020年8月22日 21時) (レス) id: 79ee056cfe (このIDを非表示/違反報告)
くりーむぱんだ(プロフ) - ルだ子さん» とても嬉しいです……(；；)リクエスト、いつでもどれだけでも受け付けておりますので、ぜひよろしくお願いいたします！ (2020年8月17日 22時) (レス) id: 96f5d2440a (このIDを非表示/違反報告)
みか - 更新がめっちゃ嬉しいです (2020年8月16日 22時) (レス) id: 81f49a448a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くりーむぱんだ | 作成日時：2020年8月6日 7時
